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※曲パロ
※前のリメイク
……………………………………………
ある日、俺の知らないところで、
君がこの世から消えた。
後悔した。
俺は今更、、
気づいた。
〜回想〜
🦈「おれ、おとなになんかなりたくないね」
🐼「おれも！」
🐼「おとなになったら、かけっこできないもん！」
🦈「はい、タッチ〜！」
🦈「つぎなかむおにだよ〜」
🐼「あっ、おい、まてぇー！」
・
🦈（あれぇ、？なかむどこいったんだ？）
🦈「ん？だれだろ、あれ」
⁇「やぁ、こんにちは」
🦈「こんにちわ！」
⁇「ねぇ、君さ、ずっと子供でいたいって思ったことない？」
🦈「あるよ！おれ、おとなになりたくないもん！」
⁇「そうか、じゃあ、君には『不老不死』っていうすごい力をあげるね」
🦈「『ふろうふし』？」
⁇「そう。この力は誰にも言っちゃいけないよ？」
🦈「わかった！ありがとう！」
〜・〜・〜・〜・〜
あの時、俺に『不老不死』なんて力をくれた奴は
神様とかだったのかな。
🦈「…なんで、俺あの時『ありがとう』なんて言ったんだろ…」
今考えれば不老不死なんてちっとも嬉しくない。
俺はきっと彼のことがずっと……
でも神様は俺の片思いに気づいてはくれなかった。
🦈「…ｯなかむっ、、」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛｯ
🦈「会いたいよｯ…」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛｯ
______“シャケ〜！”
______“ねぇ、次クレープ食べに行こ！”
もう一度ｯ…
もう一度だけｯ…会いたい…っ、、
🦈「…なかむ、ごめんねｯ…」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛｯ
🦈「さよなら…」
…この丘からよくなかむと夕日見たな…
あの頃見た夕日はあんなに綺麗だったのに…
この気持ちに嘘はない。
でも、気づくのが遅すぎた。
この気持ちを恋なんて呼ぶには
もう、穢れすぎてしまったらしい。
俺があの時、この気持ちに気づいていれば…
君を守れていたら、
なんて考えるけど
🦈「もう、遅すぎたなぁｯ…」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛｯ
___________________________________
そして、
一年が過ぎ
五年が過ぎ
十年、五十年が過ぎて、
あの日から100年経った。
彼の命日に、俺はふと、彼の祖母が言っていたことを思い出した。
「君の孫の曾孫のその最後に」
「君はまた、1人になるよ。」
…俺は、この100年の間、たくさんの人と出会った。
大切にしたいと思う人も出来た
でも、
みんな俺より先に死んでいく。
今、俺は1人だ。
彼がいた時とはまるで違う世界かのように変わり果ててしまった世の中に、
あの頃と変わらないまま存在している
彼のお墓が佇んでいる。
俺は、彼の名前が刻まれた真っ黒い石の前に
花を優しく、そして、
乱暴に、そっと置いた。
🦈「この夕日も、」
🦈「もう、何回見たことだろう…」
やっぱり、
なかむがいた頃に見る景色と全然違う
あの時はあんなに綺麗だったのに…。
🦈「なんでｯｯ…なんで、俺」
🦈「あの頃、この恋に気がつかなかったんだろ…」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛｯ
そしてまた、長い年月が経った。
もう、彼がこの世から姿を消してから
何年が経ったかなんて分からない。
何百年、何千年、
いや、もっと経っているかもしれない。
🦈「…はやく、なかむのところに…」
🦈「いきたいのにｯ…」
『不老不死』の力が、俺を邪魔する。
俺の周りには今、
変わり果てた姿の世界があるだけ。
木は生えてない。
人間も数えるほどしかいない。
全て変わってしまった世界。
そんな中、俺の頭の中にあるのは
______“シャケ〜！”______
と笑顔で俺の名前を呼ぶ
Nakamuだけだった。
・
さらに年月が経って、
ついに、この世は終わりを迎えた。
人は皆、他の星に逃げているらしい。
だけど、俺だけはこの地球に残った。
どうせ死ねないんだし。
Nakamuと過ごしたこの地球を、
変わり果ててしまったけれど、
思い出がたくさん残っている地球の最後を
この目で見たかったから。
誰もいない枯れた世界で
おれは、ふと、頭によぎった。
…神様の悪戯…
なら、神に反抗すればいいのではないか。
きっと、俺が子供の頃『不老不死』の力を
手にしたのは、
俺が素直じゃなかったから。
俺が、恋心に気づけていなかったから。
じゃぁ、
やるべきことは…一つ。
素直になればいい。
恋心に気づいたことを示せばいい。
…そろそろ、この地球は本当に終わりを迎える。
怖い。
けど、
今なら言える。
俺はもう一度彼の名前が刻まれた石の前に立ち
地球最後の日に
地球最後の告白をした。
・
ﾊﾟﾀﾝｯ……………
・
🦈「……ここ、どこ…だ、」
俺、何してたんだっけ、。
あぁ、そうだ。彼に“ちゃんと”
告白をしたんだっけ。
🦈「ここにも、夕日があるんだ…」
🦈「キレイ…だな、。」
____“シャケ”…？
🦈「…へっ、、」
🐼「…しゃ、け、ｯｯ……？」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛｯ
🦈「…なか、むｯｯ……‼︎」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛｯ
ここは、天国らしい。
俺、ちゃんと死ねたんだ。
それにしても、俺、本当にバカだよな、
この恋心に気づくまでに遠回りしすぎだよな…笑
そうだ…もう一度言わなきゃ。
🦈「なかむｯ…」
“大好きですｯ…‼︎”
……………………………………………
コメント
3件
感情表現豊かになりすぎた人間の末路っすねこれは
｢ねぇ泣いちゃうって!!やめてよ!!｣って声リアルで出ました。ありがとうございました。
天才すぎる…✨
