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「SPY×FAMILY」
微,ユリロイ、?
⚠多少,身バレ要素を含みます。⚠
⚠当小説は原作に一切関係ありません⚠
「 ボクは███なんらからな!っ 」
「 …あぁ、うん、… 」
どうしてこうなった、…
遡ること約1時間前…
「 …ロイド彡っゞ!! 」
「 どうやら今日、ユーリが家に来るそうですよっ!! 」
ある日の休日、昼頃リビングのソファで本を読んでいたらヨル彡がいつの間にか紅茶を淹れてくれていて「ロイド彡,良ければどうぞ」の一声で机に紅茶のティーカップを置いた。微かに湯気をふよゞと浮かせて鼻を擽る優しく甘い匂い…、僕が「ありがとうございます。」と返事をして片手でティーカップを持ち上げ、1口飲んだ後。間を開けてヨル彡が少々興奮気味に話を切り出した。
「 …へぇ、なんでまた突然? 」
そう問いつつも応えは目に見えていた。
あの義弟はいつだってその質問をされたら「姉さんに会う為」と即答するだろう、何ならそれ以外の回答が出たのを聞いた事がないし想像も出来ない。…ただヨル彡本人にそんなド直球に言ってる訳ではなく、何時も何だかんだ真っ当な表向きの理由を付けている。
確か前は、「姉さんの誕生日5ヶ月前記念日」だっけか、…?ネタ切れにも程がある理由付けだけど、ヨル彡は根が疎い,又は昔からそうだからもう当たり前になってる、……多分両方な気がする。だからこそ少し驚く程度で普通に受け入れている…、僕にとっては異常でしか無いけどな。表情とか表に出さないだけで…
「 え、えっと確か。何とか記念日って… 」
「 1週間前も記念日じゃなかったですっけ、…? 」
「 あの子、記念日に敏感何ですよね。 」
敏感とか言うレベルじゃない気がするけど、…
僕が再度口を開こうとすると、…
バーンッ_
「 姉さん〜っ!来たよーっ!! 」
「 ユーリ!、もう来たの!? 」
つい先程来る事を知ったばかりだと言うのに…。突如勢い良く扉を開けられ、玄関に目をやると大きめなワインボトルと鮮やかな色の花束を抱えたユーリ・ブライア,…故にロイドの義弟だ。まだ読みかけの本の間に栞を少しはみ出す様挟んだ後パタリと閉じ、机の上に置いた間に、既にヨル彡はソファから立ち上がってユーリ君の元に歩み寄っており、何やら話しながら花束やワインボトルを受け取っている。ここから話の内容はあまり聞こえないが、口の動きで会話の内容は完璧に分かる。…
…今日はヨル彡が初めて花を植えた記念日か、、嫌俺もユーリ君の姉好きに慣れてるとはいえそこまで来ると少々怖いんだが…、?
1つ溜息を着き、まぁこの義弟にはいつもの事か…と流して膝に手を着き、ソファから立ち上がってヨル彡に続き、ユーリ君の元に歩み寄った。
「 ユーリ君、随分な大荷物だね。それじゃコート脱ぐのに手間取るでしょう、僕が置いといてあげましょうか? 」
「 …はぁ?誰がお前の手なんか、 」
僕がそう問い掛けると先程までののほほんとした穏やかな笑顔をしていた顔がスっと切り替わり、体を突き抜けるのでは無いかと言うほどに冷たく鋭利な視線を向けられた…
だがそれに気付いた花束を花瓶にセッテングしていたヨル彡が自分の腰に拳を当てて、「もうユーリっ!ロイド彡にそんな態度取っちゃダメでしょ!」っともう片方の手の人差し指を天井にピンと突き立てて言った。
ユーリ君は「嫌でも、…」っとゴニョゞした末、固く閉じた口を観念した様に開けた。
「 ……じゃあ頼む、 」
小さく舌打ちをした後,鞄をこちらに差し出す。僕はその様子を見てフッと微笑み、鞄の側面を丁寧に両手で支えて受け取った。
僕が鞄を受け取ると、「此奴に頼み事をする事になるなんて、…」とでも言いたげな目をこちらに向けた後、コートのボタンに手を掛けて1つ1つ外していった。
「 そう言えばロイド彡、お酒の事なんですけど… 、 」
「 お酒、?…嗚呼、ワインの事ですか。」
僕が床に片膝を着いて鞄をソファ横に置いた後、ヨル彡の方を確認したらユーリ君が持ってきたワインボトルを持ちながら何やらもじゞしている様子だった。
そのまま立ち上がって顎に手を着けて「うーん、」っと声を零しながら考える、今日は休日で…アーニャはブラックベルの娘であり、アーニャの友達であるベッキーと言う名の子の家にお泊まりへ行った為、明日の夕方まで帰ってこない…明日も休日だし二日酔いでも問題ないな、
「 …良いですよ。いつも気軽に飲めない分、沢山飲みましょう 」
僕が許可を下すとヨル彡は明るい表情になり、小さく鼻歌を奏でながらワインを注ぐ用のグラスを用意する為に台所の食器棚に軽い足取りで向かって行った。
目でヨル彡を追って居ると、玄関で立ち尽くした様子のユーリ君が目に入る。
「 あ、ユーリ君此方座ってください。 」
そう言ってソファに誘導した。
親切のつもりで言ったのだが、どうやらその優しさが相手の怒りを駆り立ててしまった様だ。
「 ……態々そんな事しなくても自分で座る。 」
そのままユーリ君は僕を横目に通り過ぎてソファに腰掛けた。いつもの事だから気にしないが、僕への好感度は相変わらず底辺だ…
僕がそのまま先程まで座っていたソファに再度腰掛けるとヨル彡が台所から表れ、手には3個のワイングラス、それを確認すると僕はソファから机の上に置かれたワインボトルに手を伸ばし、手に取って キュポッ と愉快な音と共に栓を開けた。
ヨル彡がワイングラスをそれぞれの配置に置いた、僕はそれに続いてワイングラスにトポポ…っとある程度の量をそれぞれのグラスに注いだ。
最後の1個を注ぎ終わると栓をボトルにはめてさっきあった場所に戻した。
最初、ヨル彡がワイングラスを手に取って,それを確認したユーリ君が続いて手に取る、最後に僕がグラスを手に取って口を開けた。
「 乾杯 。 」
そう言って微かにグラスを上にあげてそのまま最初の1口を飲んだ。
喉仏が1回上下する、ワイングラスから口を離し、先程と対して中の液体の量が変化していないワイングラスに目をやる。
喉越しが良くて飲みやすい、きっとこれがブライア家の好みなのだろう。ユーリ君が持ってくるワインは大体この種の物ばかりだった。
もしかしたらヨル彡の好みがこれでユーリ君がそれに合わせているのか、元々ブライア家ではこうなのかは知る由もないし、知る必要も無い。
無駄な詮索はしない、…それがロイドなりの線引きだった。
そう言う俺も、
基本好き嫌いはないが,選別すればこの種の物ののが好きな為、有難いと思っている。
ロイドがふと隣にいるヨルに目をやると既に2杯目に突入していた。しかも2回目のヨルが注いだ量は最初の量より明らか多い、…いつものロイドなら止める所が、今日はいつも我慢してる分沢山飲んで貰いたいと言う思いで見て見ぬフリをしていた。
「 ゆーりも2杯目いりまふすかぁ、?、そそいであげまふよぉ…! 」
既に崩れかけている呂律でユーリ君にそう問いかけた。ユーリ君は現在2口目でまだ1杯目、
ゆっくり嗜む様に飲んでいたユーリ君はヨル彡の問い掛けを聞くと共にグラスの角度を変えて残りを一気に飲み干し、そのままヨル彡の方にグラスを傾けた。
「 うん、頼むよ姉さんっ! 」
ヨル彡が上機嫌でユーリ君のグラスにワインを注ぐ、…きっとユーリ君が一気に飲み干したりと酒癖が悪い原因はヨル彡だろう…最初はゆっくりと常識人並の速度で飲むユーリ君も、既に酔ったヨル彡におかわりを勧められて今ある分の酒を一気飲みしてまでおかわりを貰う、…ある意味トラップである。
そんな事を考えてる内にヨル彡に乗せられてユーリ君も段々と頬に紅みがかかって来た。
別に止めはしないけど、…酔ったら少々面倒臭いんだよなぁ、っと思いながらチラチラとユーリ君の様子を確認しているとユーリ君はその視線に気付いたのかこちらを見て、何かを思い出した様に目を見開き、机にバンッと手を着いて勢い良く立ち上がった。
「 おいろってぃ、っ!聞くのをわすれてたが、お前姉さんを泣かせてないらろぉな? 」
ほら来た、…ユーリ君は結構絡み酒である。酔ったら大体ヨル彡じゃなくて僕に矛先が向いて突っかかって来る。
僕が質問に答えない間にも「おいどうなんだ!」「こたえろ!」等と呂律の回ってない声と紅みがかった顔で答えを催促される。
こう言う時にユーリ君を宥めてくれるヨル彡も既に酔いに酔っていてユーリ君の言葉でさえまともに耳に入ってない様子だった。
「 おまえぇ、そんなだとしょけぇしてやるからなっ ! 」
「 …え、? 」
一瞬思考が止まった。呂律が回っていなくともしっかり俺の頭の中に入った「処刑」と言う言葉、…ユーリ君は保安局、故に秘密警察と言う職業で、僕とヨル彡にはその事を厳密にしているのにも関わらず…
別に僕は対して驚いてない、前々から知ってたから…、問題はそこじゃなくて酔った勢いで秘密を容易に零しているのが問題だった。
ヨル彡はこの事を知らないから驚いてるんじゃ…
僕が渋々ヨル彡の方へ視線を向けた。だがヨル彡は相変わらずグラスにワインを注いでは一気飲みして又注ぐ、…その繰り返しで此方の話を気にかけても無かった。
ま、聞こえてたとしても今は酔ってるから寝て起きたら記憶から消えているだろう…
…だがもし仮に僕が一般人だったらどうするつもりだったんだユーリ・ブライア…まぁ「処刑」と1度口走っただけで保安局と即決出来る一般人もそうは居ないだろうがな…、
「 …ゆーりぃ、しょけぇって一般人にはれきないんじゃないれふかぁ、? 」
「 ボクはほあんきょくだからなっ、…しょけぇなどたやすいんだよねぇーさんっ! 」
「 しょーなんでふねぇ!しゅごいれふ〜っ」
「 …あー、っ 」
もうガッツリ自己宣言しちゃったな、…
はーっ、と一息ついてまだ少ししか飲んでいないワイングラスを机の上に置いた。
ヨル彡の記憶の事は問題ない。大抵寝て起きたら忘れている事が殆どだ…例え記憶があったとしても朧げだろうし上手く誤魔化せばどうってことなる…それより問題はユーリ君だった、
彼は酔ったら記憶が消える人なのか、?
消えてくれてたらそのまま無かったことに出来るが、起きた時朧げでも「保安局」関連の事を口走った事を覚えてしまってたら必ず後日俺に問い詰めに来る…
「酔ってたから覚えてない」と言う言い訳も聞かない、彼は僕が酒に強い事を知ってる。
少なくともワイン1本で記憶が消える程じゃない事は知られているし…、本当に面倒臭い事になったな、
いや、落ち着け黄昏…
言い訳なんていつだって
何個でも思い付く、
それにまだユーリ君の記憶が残る事すら分かってないんだ、
…だが、、彼は常人ではない、先程本人が言った通り、保安局員だ。
一般的な常識が通用しない事も多々ある…
机越しに頬を紅らめ、時折酒を飲みながらヨル彡とユーリ君が楽しげに会話をしているのを目の前に、
俺は膝の上で両手を絡めて組み、時々はぁ…と深く溜息を着いて底のないであろう考え事が頭の中でグルゞと渦を巻いている。
普通なら、ここは息抜きをすべき場なのだろうが息抜き等少しも出来なくてこの考え事のせいで何ならどっと疲れた気もする…
ーーー
後日、ロイド・フォージャーはユーリ・ブライアに問い詰められたとか問い詰められなかったとか……
コメント
2件
本当にすみません、…終盤本当に雑になりました。💦 これでも一応2.3日かけて作ったのです、…語彙力極強になってみたいです。(ᐡ _ ̫ _ ̥`)
いやあもう、酔ったユーリが「しょけぇ」って叫んじゃうとこ、ツボでしたね。ロイドの「あ、やっちゃった」みたいな諦め混じりの溜息が地の文からひしひし伝わってきて、思わずニヤニヤしちゃいました。ヨルさんが全然気づかずにほわんと飲み続けてるギャップも可愛いし、この三人の絶妙な温度差がたまりません。続き、気になります…!