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「翔太くん、大丈夫?」
「ん……」
「シャワーしよっか」
「ん……運んで」
「うん。今日も最高に可愛かった」
「……………ん」
ちゅっと頬にキスを贈れば、ふいと顔を隠すように俺の首元にうずめる
「じゃあ、先行くね」
「うん、いってらっしゃい。気をつけてね。また後で」
翔太くんは今日はグループ仕事だけだけど、俺はその前にも仕事がある
玄関先でお見送りしてくれた翔太くんは、もう甘々ではなかったけど、ここ最近のツンツンとした態度でもなく、なんだか穏やかな顔をしていた
ふわっと抱きしめてキスを落とすと、いつになく柔和な笑みで送り出してくれた
(翔太くん、もしかして寂しかったのかな)
あの2歳児姿は甘えたい欲求の顕れだったのかもしれない
そうだとすれば、夢か現実かは分からないけど、そこは大した問題ではない
仕事が忙しくてなかなか時間は取れないけど、もっと甘やかさなきゃなぁ、なんて思いながら眩しい太陽の中、仕事に向かった
午後からは2日連続の9人仕事
みんなで輪になって話しながら、開始を待っていて、 俺は翔太くんの隣でテーブルに軽く腰掛けていた
「そういえば、俺も会ったよ。2歳児しょっぴー」
唐突に昨日のことを話し出せば、隣で、ぎくりと身を固くする気配があって、何を言い出すつもりだと言わんばかりのジト目で見られる
「うぇ!めめも会うたん?いつよ?!」
康二がいち早く反応した
「昨日の夜。うちで」
「へ?めめんち?」
「うん。朝起きたら元通りになった翔太くんに、夢だろって言われたけど」
「そりゃ夢に決まってんだろ」
「え?てか、一緒に寝てんの?お前ら笑」
ふっかさんから飛んだ質問に、あ、とようやく気づいたような顔をする翔太くん
「や、あの……」
取り繕おうとする翔太くんに構わず、俺は言葉を発する
「だって俺ら付き合ってるもん」
「ちょっ!おまっ!なんで!」
ぐわっとこっちに勢いよく向く翔太くんを横から抱きしめる
「そろそろ言おうよって言ったじゃん」
「俺はいいとは言ってない!」
「ダメともね?笑」
「おっまえ……もう!」
「はい、黙って〜!暴れない」
「んぐ!んー!」
喚き散らす翔太くんの口を押さえて、両腕を押さえるようにして抱き込む
スッと耳元に口を寄せて、翔太くんにしか聞こえない声で囁く
「抵抗するならみんなの前でキスするけど、いいの?」
「っ!…………」
諦めたのか体の力が抜けて、体重を預けてくるので、口に当てた手を緩める
代わりに、軽く足を蹴られるけど、衣装を着てるから、汚さないように遠慮気味だ
「は?いや、え?蓮それガチ?」
佐久間くんが前のめりに聞いてくる
「うん」
「え?いつから?」
「ちょっと前?」
「急に爆弾落としてくるやんか……」
「お前ら、ちゃんと言えよなー」
康二が半ば放心して呟き、岩本くんがため息をつく
「だって翔太くんが嫌がるから」
「まぁ、翔太は嫌がるだろうな」
「みんな翔太くんに手出さないでね」
ぎゅっと翔太くんを抱き直してそう言えば、全員からツッコミが入る
「「「出すか!」」」
急な話に驚きつつも、みんな意外とすんなり受け入れてくれて、話題は2歳な翔太くんの話に戻ってくる