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雨夜の月

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雨夜の月

1 - 雨夜の月

♥

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2023年12月07日

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社会人パロ

sm side____________


「別に大丈夫」


なんで俺はきりやんにそんな事を言ったのだろうか。


仕事で出張へ行かないと行けなくなった俺はきりやんにそう言い残して出ていった 。

全然大丈夫じゃないし、きりやんと離れて寂しいに決まってるだろ。


俺は変に強がりだ。


素直になれなくて自分の性格を憎む。


ブーブーっとバイブ音が静まり返った俺の部屋に響き渡る。


誰だよ、こんな遅い時間に誰だ電話をしてくる奴、


スマホの画面にはきりやんと書かれていた。


俺は心做しかドキドキしていて、少しずつ体が暖かくなっていた。


電話に出ると、


kr「もしもし、?」


sm「もしもし、」


.


kr「〜〜、ってスマイル聞いてる?」


sm「え?あ、うん。」


kr「声聞こえなくなってたから無視されたかと」


sm「ごめん」


.


kr「ねぇスマイル俺いないの寂しい?」


頑張るんだ俺。

思ってること言え


sm「寂しい」


自分でもびっくりするぐらい甘い声が出た。


慣れてない事を言ったから恥ずかしすぎて意味わからなくなっている。


kr「え?は、、」


sm「寂しいよ」


閉じてたはずの気持ちの蓋が全開になってしまった。


kr「スマイル、、そんなこと言うの、?まじで可愛すぎんだろ」


普段言わないからきりやんもびっくりしている様子だ。


いつもはこんな事言わない。言えない。言いたくもない。


でも離れてから、きりやんの存在が大きく感じた。


だが俺はやっぱり強がりだ。


恥ずかしくて勢いよくきりやんの電話を切った 。


sm「はあ、」


何回かきりやんから折り返し電話がかかって来ていたが全て無視した。


今は恥ずかしすぎて出る勇気もない。


気分転換に、ベランダに出た。

綺麗に見える月は手を伸ばせば届きそうだった。


まぁ、現実では届くわけが無い。

何故かきりやんを見ているような気がした。


なんでもあいつに繋げてしまうのも、俺の悪い癖だ。


もしきりやんが今俺と同じ様に月を見ているのならば、きりやんは俺の事を思い出してくれるのだろうか。


昔俺が言ったことを覚えていてくれているのだろうか。


“お互い離れていて寂しい時は月を見て俺のことを思い出して”


こんなイタい事も付き合った当初は言ってたのかと思うと溜息が出る。


大きく深呼吸をし、冷たすぎる冬の空気を吸った。


息を吐くと白い息が立ち上る。


綺麗な月に向かって、小さく彼の名前を囁いてから部屋に戻った。


珈琲でも飲んでゆっくり休んでいたのだが、その時きりやんがグループLINEに写真を送っていた。


真夜中に見る人いるのかよ、と思いながら開く。


グループには月の写真が送られてあった。


kr「見てみて綺麗!久々に月見た」


覚えてくれてたのか、、

と思うと嬉しくて少しニヤけた。


それと同時にきりやんが寂しがってるのにも気づいた。


俺は急いできりやんに電話を掛け直した。



.



purr…

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コメント

3

ユーザー

「雨夜の月」 意: 雨が降る夜は月が見えないことから、あっても見えないもの。

ユーザー

余りにも天才です…🔅 にょっきさんの整地更新されてるの見てニヤケました、 国語力というかエモい薔薇の創造力尊敬してます🌹

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