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⚠️注意
・BL(男性同士の恋愛)作品です
・教師×生徒(生徒は18歳)
・AI(ChatGPT)と共同制作のフィクションです
第3話:揺らされる距離
翌日の昼休み。
湊は資料室で次の授業のプリントをまとめていた。
静かな部屋──
のはずだったのに、
ガラッ!
ふたたび乱暴なドアの開く音が響く。
「みなとせんせー……いた♡」
声の主は、もちろん蓮だった。
湊「……藤咲、、ノックくらいしなさい。」
そう言う湊の声は、もう驚きではなく“諦めを含んだ慣れ”になってしまっている。
蓮はふらっと部屋に入ってきて、
プリントを机に広げている湊の隣に腰を下ろした。
蓮「せんせー、今日もメシ食った?
ほら、またパン買ってきた。」
湊「自分のを買いなさい。」
蓮「買った。これはせんせーの分♡」
もう自然すぎる献身。
それが湊には一番困る。
蓮はパンの袋を湊の前へ置きながら、少しだけ真剣な表情を見せた。
蓮「……昨日のさ。
せんせー、なんであんなに辛そうにしてたんだ?」
湊の手が止まる。
(そんな顔、していたのか……?)
蓮は軽く笑って見せるが、その目は誤魔化していない。
蓮「俺さ、せんせーが元気ねぇと、なんか落ち着かねぇんだよ。」
湊「藤咲、気にする必要は――」
蓮「ある。」
即答だった。
その強さに、湊の胸がきゅっと締まる。
蓮は、ふっと距離を詰め、湊の手をそっと取った。
湊「……っ!?/ / /」
蓮「せんせー。
俺、前にも言ったよな。
好きな人には真っ直ぐ行くタイプだって。」
(やめてくれ……そう言われると……/ / / /)
湊の心臓は強く跳ねる。
教師として止めなくてはならないのに、
蓮の手を振り払えない。
蓮は湊の反応を見て、すこし唇の端を上げた。
蓮「せんせー……今、俺のこと意識したろ♡」
湊「してない、/ /」
蓮「嘘下手すぎ。」
湊「……/ /」
蓮は湊の手をそっと離し、代わりに机に体を預けるように寄りかかった。
その距離は、ほんのわずかに湊の息に触れそう。
蓮「もっと近づきてぇけど……
今やったらせんせー、逃げるだろ?」
湊「……当たり前だ。」
蓮「だよなw」
その答えに、蓮は嬉しそうに笑った。
まるで、“逃げられる距離にいる今が楽しい”みたいに。
蓮「せんせーが逃げんの、嫌いじゃねぇよ。
追いかけたくなる。」
湊「……藤咲、本当に……、ッ」
蓮「本当に?」
湊「……生徒が言う言葉じゃない、/ /」
蓮は湊の耳元に顔を寄せ、小さな声で囁いた。
蓮「でも俺は、生徒じゃなくなる日が近いぜ。
卒業、もうすぐだろ?」
湊「……!/ / /」
(卒業したら……
この距離は、言い訳できなくなる……?/ / /)
蓮は、わざと何も言わずに湊の反応だけ確かめて、くすっと笑った。
蓮「せんせー。
俺、待ってるからさ。」
湊は返事ができなかった。
しばらくして蓮が立ち上がり、軽く手を振って部屋を出ていく。
扉が閉まったあと。
静けさの中で湊は、胸元を押さえた。
(……どうして、あんな簡単に気持ちを揺らすんだ。)
蓮との距離は、縮めてはいけない。
そう思っているのに――
触れられた手の温度が、なかなか消えてくれなかった。
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