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明那”セカンサーズ 町”
{…僕は何も知りませんよ}
町にきた俺は、あの話の詳細を聞こうと、刀也の家にきていた
『本当に?』
{ほんとにほんとに}
『…そっかぁ』
詳細を知ろうとしたのだが、思ったようにはやっぱりいかない
{ていうかなんでそんな止めようとしてんの?正直僕らからしたらあの国王を止めてほしいんだけど…}
時々聞く、刀也からの不満は町の人たちの気持ちと一緒だろう
『わかるけどさ…あの人も一生懸命なんだし…』
{そう?のほほんとしてるじゃん}
『それは…そうなんだけどさ』
どっちかといえばちゃんと仕事は真面目にこなすほうだ(逃げ出したときを除いては)
でも、あの人が民衆と話していることはあまり見かけないし、かといって、彼らの意見を集めたりもしていない
{独裁的な政治をされるとこっちが大変なんだけどねー…}
独裁的…はたしてそうなのだろうか
『でも、昔からここは栄えていた訳じゃないでしょ?あの方の代になってから栄えたじゃん』
{そうだね、まわりとも貿易をするようにはなってるし、俺らも大体苦しむことはない…}
『じゃあなんで…』
{なんでって…法律がおかしい}
{なに、国王のことを呼び捨てしたりしたら牢獄いきって…ふざけてるでしょ}
『それは前からあったんじゃん』
{そうだけどね、ちょっとよくわかんないんだよ、しかも恨みを持ってるのもあの方がまだ国王になっていないからだし…}
{第一、隠し子ってだけで恨まれてんだよ}
『……』
{はい、この話は終わりね
もうすぐ日が暮れるし、あきなもそろそろかえりな?}
『うん…今日はありがとう』
{そんな思い詰めるなよ、お前は無理しすぎるんだし}
『はぁーい…』
明那”セカンサーズ 町”
刀也の家をでて、王宮へのみちを歩いていた頃だった
日は傾き、段々と暗くなっていくのがわかる
不意に、後ろから声をかけられた
〈…君、王宮の子?〉
深くフードを被っていた不思議な人だった
隙間から見えるのは日に焼けたような茶色の肌、そして、白い髪だった
『…は、い』
何て答えようか悩んだ
怪しい人に王宮のことをいってもいいのかなと思って
『…なにか、ようですか?』
その人は俺が警戒してるのに気がつき、笑った
〈ごめんごめんwこんなに怪しい人から話しかけられたら身構えちゃうよね〉
そういい、自分のフードに手を掛けた
『ッ!?あなたは…!!』
〈驚かせてごめんね?俺のことは知ってる?〉
『知ってるもなにも…隣の国のイブラヒム様じゃないですか!?』
イブラヒム様、隣の国の石油王である
湊様ともなかがよく、王宮に顔をだしているのは何回も見たことがある
『なにか王宮のほうにようですか?』
〈あー…俺が用があるのは君ね〉
『……お、俺!?』
まってまって、俺なんかしちゃった!?
でも思い当たることはないんだが…
〈そんな焦んないで?別に急に首を切るとかしないからさ!〉
『は、はぁ…』
『ところで、用と言うものは…?』
〈これ、渡したくて〉
そういって俺の手のひらに置かれたのは小さい水晶だった
『…すい、しょう?』
〈そ、お守りね〉
『お守りって…なんで?』
〈この国の現状はよく知ってる
君らとあいつに、幸福が訪れるよう俺は願ってるよ〉
この国の現状…
『それは…!!』
俺が聞こうとしたときには、イブラヒム様は愛馬に乗っていた
〈じゃあ、用はこれだけだ
抜け出してきたことをばれたら怒られるし、俺は帰るね〉
『…まッ! 』
俺の声を聞かず、そのまま行ってしまった
彼はこの国の現状を知ってるといった
俺らや湊様に幸運…
…もし、本当に民衆が攻めてきたら王宮はどうなるのだろうか
湊様はなんて指示を下すのだろうか
もしかしたらまだずっと遠い未来なのかもしれない、もうすぐ起こりうることでもあるかもしれない
そんなときに俺はちゃんと動けるだろうか?