どーも、wakaです‼さて、今回はエルドリエ戦、大図書室の幼女と出会うの巻‼
それでは、どーぞ‼
ハロー‼アイアムミオ‼今、戦闘中だよ‼え、誰とって?
エ「リリース・リコレクション」
ミ「うぉっ……ばっ、まじ、」
モチのロン‼エルドリエとだよ‼ひょえ、へび、怖い……。
あの後、脱獄した私達を待っていたのは、薔薇庭園?で優雅にワインを飲んでいた整合騎士、エルドリエ・シンセシス・サーティワンだった。で、今戦闘中だよ‼あ、二回目だね‼ハハッ‼
同じことを二回言ってしまうくらいに私は焦っている。
そしてかなりやばい状況だ。今、原作通りに噴水から飛び出したユージオがエルドリエに向かって鎖を振り下ろそうとしていて、キリトはエルドリエをがっちりホールドしている。いや状況報告よりも、これはまずい。私は素早くキリトに耳打ちした。
ミ「キリトッ‼やばい奴‼」
キ「ああ‼」
キリトと一瞬のアイコンタクトを取る。私は、今エルドリエに鞭に追いつめられているユージオを助けるべく、走り出した。ヤバい奴で伝わったのかは分からないが、キリトなら分かってくれるだろう。信じるから‼
ミ「ユージオッ、ハァッ……‼」
足裏で風素を4つ開放し、一気に跳躍する。今にもエルドリエの頭上にある、ユージオの鎖に噛み付こうとしている鞭を私の鎖で弾く。すると、エルドリエの鞭――霜鱗鞭はその代わりに私の鎖の先端に噛み付いた。私はそのまま上に引っ張り上げられ、石畳に叩きつけられた。私の口から血と共に声にならない呻き声が漏れる。
その間に、ユージオはエルドリエの頭に容赦なく鎖を叩き込んだ…かと思ったが、エルドリエはキリトに砕かれた左手で左腰に吊ってある剣を抜き、ユージオの鎖を横に薙いだ。ユージオはその影響で噴水の所まで飛ばされる。
そして私に大きな一撃を入れた霜鱗鞭は、しゅるしゅると元に戻り、ただの凄い鞭になった。
今の状況‼
エルドリエ…鞭をキリトの左手に封じられている。
キリト…エルドリエを押さえているが、鎖を引き千切られている。
ユージオ…剣で鎖を弾かれ、噴水の方へ飛ばされている。
ミオ…石畳に叩きつけられ、骨が何本か折れた。
エルドリエは口を開いた。
エ「……アリス様が警戒するわけだな。型も何もない攻めだ。小娘はかろうじて基礎でも教わったのだろうがな…それゆえに私の予測を上回るか。よもや《記憶開放》の奥義まで使うことになるとはね」
エルドリエは軽く笑って言った。すると、ユージオも感嘆の笑みを浮かべ、エルドリエに近付きながら言った。その間に、私はよろめきながらも立ち上がる。そしてキリト達の近くまでおぼつかない足取りで歩く。
ユ「あなたこそ…やっぱり流石だ、整合騎士殿」
キ「こ、この状況で感心してる場合か。…やっぱりって、どういう意味だ?」
ミ「今年の、ノーランガルス北帝国第一代表剣士で、四帝国統一大会の優勝者だって‼(原作の知識だけど‼)」
ユ「そう!名前は確か…エルドリエ・ウールスブルーグだ‼」
キ「な……」
キリトは、頭に雷が降ったかのような顔をした。相当衝撃を受けたのだろう。その後、ユージオと私に言った。
キ「お前達、マメだなぁ……」
ミ「でしょ?」
背中の痛みも忘れて、私はドヤ顔をする。しかしその時、掠れた声が向こうから聞こえた。向こうと言うのはもちろんエルドリエだ。
エ「……なん、だと…」
エルドリエはさっきのキリトの顔が比にならない位驚いていた。戦いで傷ついた体は小刻みに震えている。
エ「私が…北帝国、代表剣士……?エルドリエ……ウールスブルーグ…?」
ユージオは、つい数分前までの余裕綽々の顔から一変した表情にぽかんとしていたが、すぐに頷いて続けた。
ユ「そ……その通りです。先月の新聞に、確か書いてありました。紫の髪の美丈夫で…流麗極まる剣術で全ての試合を一本勝ちした、って…」
ユージオも美丈夫だからね‼安心して!いや、でもユージオはなんかそういう感じじゃないんだよなぁ…アイドルみたいな感じ…?
エ「違う…私は……私は、整合騎士エルドリエ・シンセシス・サーティワンだっ‼知らぬ…っ、ウールスブルーグなどという名は……‼」
ユ「で、でも……」
ユージオが困ったように眉を寄せた時、キリトが言った。
キ「あんただって、生まれた時から整合騎士だったわけじゃないだろう。騎士に任命される前は、そういう名前だったんじゃないのか…?」
エ「知らん‼私は…私は知らんっ…‼」
まるで何かに取り付かれたようにそう叫ぶエルドリエ。
エ「わ……私は…最高司祭アドミニストレータ様の招きを受け……整合騎士として、天界よりこの地に……」
紫髪の美丈夫の言葉は、そこで途切れた。
刹那。
エ「ぐっ…う、うぅ……」
エルドリエの額から、逆三角形の紫色の光が迸った。その光は、水晶のようなものとして額から迫り出してくる。これがパイエティモジュール……。
横のキリトをちらりと見ると、どうするべきか悩んでいるようだった。そしてキリトもまた私の方をちらりと見ると、じり、とエルドリエに近付こうとした。エルドリエの額から出てきているモジュールの厚さはまだ5㎝だった。
すると。
そのモジュールが、ゆっくりと沈んでいく。キリトは、少し焦ったように叫んだ。
キ「エルドリエ‼エルドリエ・ウールスブルーグ‼」
そう呼ぶと、一瞬だけ停止する。しかし、すぐにまた沈み始めてしまう。キリトは、自身の右隣にいるユージオに言った。
キ「ユージオ、エルドリエについて、他に知ってることはないか⁉何でもいいからこいつの記憶をもっと呼び覚ますんだ!ミオも何かあったら頼む‼」
ミ「協力したいのはやまやまなんだけど…、多分ユージオが持ってる情報と同じだと思う」
ユ「え、ええと…エルドリエ‼あなたは、帝国騎士団将軍エシュドル・ウールスブルーグの息子だ‼母親の名前は…確か……そう、アルメラ!アルメラだ‼」
そういった途端、エルドリエの唇が少しだけ震えた。
エ「ア……ル、メ……ラ……」
弱弱しい声、大粒の涙と共に、モジュールが一気に迫り出してきた。そして強く光っている。
エ「………かあ…さ、…ん…」
ミ「思い出して…‼」
キ「そうだ…思い出せ、全部‼」
私とキリトはエルドリエに叫んだ。あ、やばい、ここでデュッさんが来るんだ。
キリトが一歩踏みだそうとする。
ミ「キリトッ‼」
そう言って、私はキリトとユージオを両腕に抱え、エルドリエから離れた。え?力持ちだなって?ハハ、火事場の馬鹿力だよ‼
キ・ユ「「ミオッ⁉」」
石畳に3人で倒れる。折れた背骨が疼くが、今はそんなん気にしてられない。キリトががばっと起き上がると、先刻まで自分が居た所に鋼の矢が突き刺さっているのに気付いたらしい。3人揃って紺色の空を見上げる。
そこには、飛竜に乗りながら次の矢を引いているデュソルバートさんがいた。私達は急いで立ち上がり、とにかく逃げることにした。
キ「逃げるぞ‼」
ミ「戦略的撤退、ってヤツ?」
ユ「それ絶対違うよ‼」
呑気なことを言っている私にユージオがすかさずツッコミを入れると、私達はとにかく走った。方向?ハハッ分かるわけないじゃないか。体中を駆け巡る痛みに耐えながら走り、ちらりと後ろを見ると、丁度私達が走った所にドドドッと矢が何本も刺さった。
キ「うおわぁぁぁ‼」
ミ「ひぇっ」
キ「何本矢を持ってやがんだ!」
ユ「今ので30本超えたよ、凄いな‼」
ミ「そこで褒めてられるユージオも凄いって…あわわわ」
こうやって走りながら話していても、デュッさんは空気を読んでくれない。またもやズドドドドッと後ろに矢が刺さる。
その時。
「おい、こっちじゃ‼」
カーーーーーーーーーーーーディナルさぁ~~~~ん‼‼その幼い声が聞こえて、私は思わず心の中で発狂した。これで安心や‼流石カーディナルさんやわ‼
一瞬迷ったようだが、キリトはきょろきょろして、声の主を探す。
前方の右側の柵で、カーディナルさんがちょいちょいと手招きしている。行くっきゃないっしょ‼
私達は、カーディナルさんの所へ一直線に走った。
ミオ・マルウィス(19歳)
一番の怪我を負った人。数々の怪我フラグを叩き折る。カーディナルさんの声が聞こえて一気にテンション上がった。
キリト(19歳)
一番頑張った人。カーディナルの事はけっこうびっくりしてる。え、声が、え?でも口調が、…え?ってなってる。
ユージオ(19歳)
一番記憶力が良い人。よく先月の新聞なんか覚えてるよね。私/俺なら3日で忘れてるよ。(byミオ、キリト)
読んでくださり、ありがとうございました‼
Koaさん、毎回コメントありがとうございます‼これからも引き続き頑張ります‼