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目覚まし時計のアラームが鳴り、日雨（ひう）は目を覚ました。
今日は高校生活の初日。ドキドキとワクワクが入り交じった複雑な感情のまま日雨は布団から起き上がった。新しい制服に身を包み、支度が終わった日雨は家を出た。
新しい友達はできるだろうか、上手く喋れるだろうか。゛新しい出会い゛はあるだろうか。不安と期待を胸に抱き日雨は駆け足で高校へ向かう。
桜が満開のコンクリート道を歩きながら楽しそうに喋る自分と同じ新入生を見つめる。自分は人と関わるのが苦手ないわゆる「コミュ症」だ。（きっと、前の学校みたいに友達も出来ずに学校生活を送るんだろうな…）
そんなことを考えながら校舎に向かった。
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