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だが、その幸福は長くは続かなかった。
数日後、敬太のもとに“奇妙な封筒”が届く。
差出人不明の、古びた紙に包まれた手紙。
そこにはこう書かれていた。
––-–––—この愛は、何度壊しても蘇る。––––––––
–––だが、“運命の呪縛”を解くには、ひとつだけ条件がある。–––
–––––彼女を、もう一度“愛して殺す”こと。––––––-
–––そうすれば、輪廻は断ち切られ、魂は自由になる–––
敬太は、その手紙を震える手で握りしめた。
『そんなの……そんな選択、あるわけないだろ……!』
2人は今、人生でもっとも純粋な愛を手に入れたはずだった。
それを手放せと言うのか?
敬太は葛藤の中、決意を固める。
–––『運命なんかに、俺たちの愛は殺させない。今度は、誰も死なせない。この愛は、“生きて”終わらせる』–––