テラーノベル
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セトリは全部で8曲。
デビュー曲の“ええじゃないか”を筆頭にライブで歌う人気曲、盛り上がる曲を5曲と、聞かせるバラード1曲、女性ファンが喜ぶ『チェックメイト』と歌い、最後は『証拠』で締めくくった。
「一度でいいから!!!WEST.のライブきてください!!!絶対楽しませるんでー!!!」
重岡の大きな声で会場内に響き、観客もそれを返してきた。
「また会いましょー、気をつけて帰ってなー」
濱田の言葉と「ありがとうございましたー」と手を振る藤井。神山は小さい子供に手を振りながら口元で「またねー」と言っていた。
「またこの場所で会いましょうー!!!また来ますー!!」
桐山の言葉。会場沸きに沸いて、メンバーは裏へと駆け込んでいく。
小瀧がタンタンタンと鉄の階段を軽快に降りながら言う。
「終わった! 楽しかった!! はよ、病院行こ!」
「シゲ、お疲れ様。」
濱田の言葉に重岡は汗だくの顔を拭きながら、何度か頷いた。
「車用意できます?」
桐山の言葉にスタッフが駆け込んでくる。
「皆さん!! 中間さんが…!」
重岡がバッと顔を上げる。
「病院から、着てくれてましたよ…っ!!」
マネージャーがピッタリ隣に張り付いた状態で、頭に包帯をした中間が「お疲れ…!」と笑った。
「「淳太!!!」」
ワッと全員が中間に駆け寄る。
「聞いてたで?良かったよ…マジで!かっこええわーと思って見てた」
笑う中間に小瀧が笑いながら何度も瞬きをする。泣きそうになっているのを見ると濱田は「よう耐えた…」と笑った。
「だって、ライブで泣いたら…ライブが違うものになるって…濱ちゃんいうから。」
服の袖で涙を拭う小瀧に濱田は変わらない顔で笑う。
「そやで?えらいえらい。」
更にグッと来てしまった小瀧に桐山が自分のタオルを首にかけてやる。
「拭いとけ、ホンマにー」
「あー、あかんっもー、ホンマにっ!!」
桐山のタオルで涙を拭う小瀧を見ていると神山の目も潤んでくる。
「よかった…入院とかせんでええんやな…」
「うん、安静にしとったら、なんとかなー」
笑う中間にポツンに重岡だけが輪に入れずにいた。
「シゲ、大丈夫やった?」
中間のその言葉に重岡は唇を引き結び、「うっさい、このオバQ!!!」と言って、その場から走り去っていく。
「えぇー…?!…ちょ…逃げた…? 嘘やん…」
桐山の言葉に中間が「誰がオバQやねん、自分はどんだけ歯ぁ多いと思てんねん!」パッと追いかけようとするとすぐさま、神山が止めた。
「あっかんて! 淳太!! 安静にせなっ!! 」
走ると血の巡りが早くなり、また出血するかもしれない。
「シゲ、たぶん知ってんで…お前に庇われた事。」
藤井がポツリと中間に呟く。中間はパッと彼の顔を見た。
「ありがとーな、流星。」
あの時、目が合った。
その時、
『淳太!!!!』
聞こえた藤井のらしくない叫び声。
ビックリするぐらい真剣な声音。
驚いた顔。
心配させるなぁと…そう思った、激痛に飲まれる直前。
「なんか、嬉しかったわ…」
「…」
流星は言葉が見つからず、黙り込む。
中間はゆっくりと歩きながら、重岡を追うことにした。
コメント
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おお、第6話読み終えたよ!ライブ後のメンバーの温かいやり取りがすごく染みた…特に小瀧が必死に涙こらえてるシーンと、重岡が素直になれずに逃げるところがもう、めっちゃ彼ららしくてグッときたわ。中間が頭に包帯巻いて現れた安心感と、シゲが知ってるって流星が言う重み…この空気感、めちゃくちゃ好きやわ。風佳さん、続きも楽しみにしてる!