テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
本当に何度も再投稿してしまって申し訳ないです‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️
マジでテラーノベル初心者なので許してください腹切ります🥲🥲🥲🥲🥲
はい、今回はリクエストの猫化です‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️それではどうぞ!
家の鍵を開けた瞬間、ツータイムは違和感に気づいた。
静かすぎる。
いつもなら聞こえる足音も、声もない。
「……アズール?」
返事はなくて、代わりに小さな気配が動いた。
ソファの背もたれから、
ふわっと揺れる“しっぽ”。
「……え?」
猫耳。
しっぽ。
それでいて、顔は見慣れたアズール。
「にゃ」
短く鳴いて、視線を逸らす。
ツータイムは一瞬固まってから、
ゆっくり瞬きをした。
「……どういう状況?」
返事は、また小さく「にゃ」。
――その時、アズールの心の中は大混乱だった。
(ああ……最悪だ……)
(昨日、暇すぎて……変な実験魔法、試したんだった……)
(“一時的な感覚変換”のはずが……まさか猫寄りになるとは……)
言葉にしようとしても、
出てくるのは猫の声だけ。
(よりによって、今日……)
ツータイムは状況を飲み込んだらしく、
困ったように、でもどこか面白そうに息を吐いた。
「……あー。なるほど。
完全に猫じゃないけど、猫化、ってやつか」
そう言いながら、そっと近づく。
アズールは一歩下がる。
……が、ソファにぶつかって逃げ場がない。
「にゃっ」
(やめてください……!
今の私は、その……反応が……)
ツータイムは首を傾げてから、
思い出したように言った。
「そういえばさ、猫って――
背中、弱いんだよね」
「……に゛ゃ」
(待ってください、
その知識、どこで仕入れたんですか……!?)
軽く、試すみたいに。
背中を、トン、と指で叩く。
びくっと、身体が跳ねた。
「……あ」
トントン。
もう一度。
アズールの喉から、
思ってもいなかった声がこぼれた。
「……に、ゃ……」
(……っ、違う……!
こんな反応、したく……)
ツータイムは一瞬固まってから、
気まずそうに手を止める。
「……ごめん。
やりすぎた?」
でも、アズールは止まらなかった。
身体が、勝手に熱を持ってしまっている。
(やめてほしいのに……
やめられたら、それはそれで……)
その迷いが、
ほんの一瞬の隙を作った。
ツータイムは距離を詰めて、
静かに顔を近づける。
「……アズール。
お前、発情期か?」
冗談めかした声。
いつもの軽い調子。
「……にゃっ!」
(違います!!
違いますけど……!!)
でも、そのまま――
キス。
長くはない。
でも、逃げ場のない距離。
驚いた拍子に、
アズールは反射的に――
「……っ」
噛んだ。
ツータイムの舌に、
きゅっと、歯が当たる。
「……あ」
すぐ離れる。
ツータイムは咄嗟に笑おうとして、
でも一瞬だけ、目が潤んだ。
じわっと溜まる涙。
落ちない。
落とさない。
「……だいじょぶ、だいじょぶ」
そう言って、何でもないふり。
(……やりすぎた)
罪悪感が遅れて胸に来る。
自分が止まらなかったことも、
相手にさせた反応も。
ツータイムは軽く息を吐いて、
距離を少しだけ戻した。
「……ほら、猫だし。
そういうこともあるよね」
冗談みたいに言うけど、
声はほんの少し掠れてる。
「……次は、噛まないでよ」
そう言って、
頼まれていたクッキーの袋をテーブルに置く。
「これ、渡しに来ただけだからさ」
それ以上は何もしない。
それが逆に、余韻を残して。
しばらくして、ツータイムは家を出た。
――静かになった部屋で。
アズールはソファに座り込む。
(……何をしているんでしょう、私は……)
指で唇を押さえて、
しっぽが落ち着かなく揺れる。
(……恥ずかしすぎます……)
翌朝。
ツータイムは歯を磨きながら、
ふと舌の違和感に気づく。
「……あ」
昨日のことを思い出して、
少しだけ顔が熱くなる。
「……噛み癖、ある猫だな……」
一方その頃、
アズールも自室で鏡を見ていた。
(……全部、思い出してしまうじゃないですか……)
耳まで真っ赤。
――静かな朝。
何も言わないけど、
お互い、ちゃんと覚えてる。
その距離が、
少しだけ縮んだまま。
コメント
4件

ァァァァほのぼのかあいいねェ