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〔第六章:鈍感者〕
次の日。
いつもの時間に葵ちゃんが来た。
「おはよ!秋羅くん!」
「おはよう、葵ちゃん」
「いやぁ…なんとかギリギリセーフだったよ〜…」
「…?」
「あぁ…今日ね、月に一度の活動報告の日なんだ」
「えぇ⁉︎そうだったの⁉︎」
「うん、昨日はまじ焦ったよ〜」
「まぁ、とりあえず葵ちゃんが回復して良かった」
「えへへ…ありがと」
葵ちゃんが照れくさそうに言う。
その姿が可愛らしかった。「そういえば、秋羅くんって明日何か予定ある?」
「ううん、特に。何かあるの?」
「えっと…明日…夏ま──」
「葵さん!」
「「?」」
聞いたことある声がしたかと思えば、学校1のモテ男の飯島 聡(いいじま さとし)だった。
「どうしたの?聡くん」
「今日の朝の活動報告のことなんだけど──。」
最初は真剣な話だったけど、だんだん別の話になっていった。
しかも、葵ちゃんは笑っていて、自分が取り残されている様だった。
(なんだこのモヤモヤは──)
それが何か気づくのはもう少し先のことだった。
・・・
放課後。
「ねぇ、そういえば朝何か言いかけてたよね」
「あぁ、忘れてた!明日…夏祭り2人で行かない…?」
「いいよ」
「ありがと!じゃあ明日の16時にいつものとこに集合で」
「うん、わかった」
夏祭り。いい機会だ。
そろそろ僕の嘘の告白についてを話す頃かもしれない──。