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ゆき٩( ᐛ )و
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熱なき限界💜目線
【第1章 前日談】冷え切った体育館
冬の凍てつく体育館に、バッシュが床を擦る高い音が響いていた。
💚「あー、マジで頭割れそう……」部活の休憩中💚がこめかみを強く押さえながら、ボソッと弱音を漏らした。
💜「大丈夫か? 今日ずっと動きが鈍いぞ」俺はタオルで汗を拭きながら、💚の顔を覗き込んだ。
💚「うん、ちょっと頭痛が酷くてさ……」頭痛のことは素直に言ってきた。
だけど、俺は💚のもう一つの嘘に、最初から気づいていた。
💚のステップは、明らかにいつもより重い。
まるで足の裏に何キロもの重りがついているみたいに、一歩一歩を引きずるようにして動いている。
熱を測っても平熱だと言い張るし、詳しい原因もわからないらしい。
だから💚は「ただのサボりだと思われたくない」と、その猛烈な「倦怠感」を必死に隠しているんだろう。
ハッキリ言って、全部バレバレだ。毎日隣でプレーしてる俺をナメるなっての。
それでも、意地でも「大丈夫」なフリをしてコートに立とうとする💚の頑固な背中を見て、俺はそれ以上深く突っ込めなかった。
【第2章 本編】気づき
翌日の木曜日。外は雪が降りそうなほど寒く、体育館の床は氷のように冷たい。
💚の不調は、昨日から悪化はしていないみたいだった。
だけど、一向に楽にもなっていない。
前日と同じレベルの、あの激しい頭痛と重いだるさが、ずっと平行線のまま💚の体力を削り続けているのが見ていて分かった。
💜「今日もまだ頭痛いのか?」
💚「うん……昨日からずっと同じ痛さでマジできつい頭割れそう」休憩中、💚は正直に答えた。
激しい運動のせいで、心拍数が上がり頭の痛みがドクドクと脈打っているんだろう。顔色が最悪だ。本当の地獄は、💚が意地でも隠し通そうとしている「だるさ」の方なのに。
熱が出ないからって、そんなにサボりだと思われるのが怖いのかよ。
俺に気を使うなよ。練習再開のホイッスルが鳴り、💚がコートに戻ろうとした、その瞬間だった。💚の膝から、突然完全に力が抜けた。重力に引っ張られるように💚の体がふらついた。
💜「おい、大丈夫か!?」俺はバッシュを激しく鳴らして、真っ先に駆け寄った💚の肩を掴むと、意識ははっきりしている。
だけど、床にへたり込んだまま、自分の体が言うことを聞かないみたいにピクリとも動けていない。
それでも💚は、顔を引きつらせながら無理に笑っていた
💚「あはは……ごめん、ちょっとクラっときちゃって……」クソ、最後の最後までそのだるさを隠し通す気かよ。あいつのあまりの頑固さに、呆れるのを通り越して胸が痛んだ。
【第3章】寒い中の帰り道
💜「疲れてんだよ。ほら、掴まれ」俺は顧問に💜「こいつを家に送ります!」とだけ告げると、💚のカバンを自分の肩にかけ、💚の前に背中を向けた。
💚「いや、悪いって……」
💜 「いいから。コートで寝る気かよ」
少しぶっきらぼうに言うと、諦めたように俺の背中に体重を預けてきた。
おんぶした💚の体は、驚くほど力が入っていなくて、信じられないくらい重かった。よくこんな状態で昨日から耐えてたな。
体育館を出ると、冷たい夜気が俺たちの白い息をさらっていく。
💚は背中で、喉の奥の荒い呼吸を必死に殺そうとしていた。
熱が出ないから、原因がわからないからって、一人で全部抱え込もうとするな。
頼りないかもしれないけど、俺はお前の友達だぞ。
背中から伝わってくる💚の静かな苦しみに耐えながら、俺は一歩一歩、確実に家までの道を歩いた。
【第4章 看病】
💚の家の玄関を開け、ドアの向こうにお兄さんの顔が見えた瞬間、💚の体が本当に完全に脱力したのが背中越しに分かった。
💜「……すんません、途中で動けなくなっちゃって」
❤️「ちょっと、どうしたの? 顔真っ青じゃん!」慌てて走ってきたお兄さんに、💚をゆっくりと引き渡す。
💜「じゃあ、俺はこれで。熱はないみたいですけど、マジできつそうなんで、よろしくおねがいします」
❤️「💜くん、本当にありがとう! 助かったわ」
ベッドまで運ぶのはお兄さんに任せて、俺はカバンを置いて引き上げることにした。帰り際、💚ベッドから消え入るような声で
💚 「ありがとう」と言った気がした。しっかり休めよ、バカ。すぐ無理するんだから
【第5章:余韻】静かなあの席
明けて金曜日。💚の席は朝から空席だった。お兄さんから連絡があり、やっぱり無理せず休んだらしい。
放課後、いつもなら2人で賑やかに過ごす部活の時間。
隣に誰もいないコートは、やけに広く感じられた。俺はポケットからスマホを取り出した。
💜『生きてるか? 今日はゆっくり休めよ無理したら許さないからな 』メッセージを送ってから1分も経たないうちに、ピロンと返信が返ってきた。
💚『生きてる。でもまだ頭痛とだるさの余韻が残ってる。今日はおとなしく寝とくわ』
💚の文面を見た瞬間、俺は思わず小さく吹き出してしまった。
あんなに頑固だった奴が、めちゃくちゃ素直に「だるさの余韻が残ってる」なんて言ってきたからだ。
本当にベッドから動けないくらい限界なんだな。 心の底からホッとした。やっと本音を言ったな。
END
コメント
3件
みぅです🥀読了しました。 💜が💚の「平熱だけど体が重い」違和感に最初から気づいてて、それでも無理に詰めずに見守る距離感がすごく優しかった…。おんぶして帰るシーン、💚の脱力が背中越しに伝わってくる描写が切なくて。最後に💚が「だるさの余韻」って素直に返してきたところで、ああやっと本音が出せたんだなってじーんとしました。💜の「バカ」って心の声が温かい。 大事な人を大事にできる💜が、眩しかったです。続きがあれば、そっと読みにきますね🌙