TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

「あ、な、何…!?」

飛び出そうな心臓を体に秘めながら、僕は彩に用を聞いた。

返事をすると彼女は、まるで虚無を見つめるような冷たい目と口調で

「…昨日、男子に告白されてたの、見てたよね、お願いだから、その事は忘れて。」

そう言われると、僕は心が傷んだ。

もっと、もっと別の用かと思ったのに、引きずりたくもない、思い出したくもない事を言われたから、なのだろうか。

「あ……うん。」

「ありがとう!!それじゃ!またね!」

そう返事をすると、まるで、さっきまでのやり取りがなかったかのように、彼女は笑顔で去っていった。


……もしかしたら、彼女、彩は、僕のことなんて好きじゃないのかもしれない。

僕はそう思うようになり、どんどん体調が悪くなっていった、そしてついには、口から汚物を出すくらいにまでなっていった。

ここまでくると、僕はもう、狂っているのかもしれない。

純愛、というよりも、狂愛、のほうが、僕には似合っているのかも。


僕は急いで家に帰り、残り物の汚物をトイレに吐いた、外はまだ昼で、とても星が見えるような時間じゃなかった。空を見ているだけで、何故か気分の悪さは無くなっていった。


心地よい風に吹かれ、気づけば僕はしばらくベランダで寝てしまっていた。

この作品はいかがでしたか?

534

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚