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辺りはすっかり夕暮れに染まっていた。
僕は少しくしゃみをしながら、また、あの星の動物たちに会えるようにと、温かいホットミルク、そして、足掛け毛布をかけながら、夜になるのを待った、そのときは、彩の事なんて考えなかった。そのほうが、良かったと、今思う。
しばらくすると、辺りはすっかり暗く、月が主役の舞台へと変わっていた。
夜空には、また、満天の星が広がっていた。
今日は何が見れるんだろう、そう思いながら、僕は上を見上げた、だけど、上には何もなかった。
「あれ…?」
そう思い、下を見ると、魚が泳いでいた。
「えっ…!?」
慌てて水から上がろうとするが、足掛け毛布も、ズボンも、濡れていなかった。
「あれ…??」
不思議に思うと、足元に魚が来た。
ルリスズメダイだ。青い体はまるで水と一体化しているかのように、軽やかに泳ぐ。
そして僕は、瞬時に理解した。