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#嘘吐き
※桃紫
※モブ紫要素
※没気味
ーー ー ー ー ー ー
俺達は数年前までは,
愛し合っていた
だけど,
愛があるだけじゃ長く続かないんだ
って気付かされた
俺と彼は心の相性は安定によかった,
桃:紫ー,!!
紫:なぁにぃー,?
桃:これ見に行かね,?
紫:!?,これ俺見たかったやつ,!!
:ま,紫好きそうだもんな,
紫:なにその言い方,笑
お互い,
趣味とか好きそうな物も,どんな映画が好きか,恐いくらいに合っていた
だけれど,
俺と彼は体の相性はそこまで良くなかったんだ,
お互い,
何度も誘い合って,
体を重ね合って,
慣れれば大丈夫だ,って勝手に信じて
一緒にいた。
彼に対して,
不満の一つも抱く要素などなかったのに,
知らぬ間に抱いてしまっていた,
それも勝手に,
彼はどこも短所など見当たらなかったし,
気まぐれではあったけれど,
そういうとこも好きで,
俺に沢山尽くしてくれてもいた,
なのに,
裏切ってしまったんだ,
彼に,
傷を付けて,
あの愛に応えれなかった,
他の人に心移りして,
彼を捨てた。
:俺達別れよ,?
唐突にその言葉を吐き捨てても,
俺に問わず,
彼は何も言って来なかった。
ただ静かに頷いて,
微笑んでいた
俺は現在,
呑気に他の人と暮らしている,
でも幸せさは感じないし,
安定ではない
そう考えると,彼との心相性は抜群だったんだなって実感させられる
自分から振った癖に,
まだ未練あるだなんて言えやしないよね,
男:紫さんッ,?
紫:ん,?
身勝手な俺でごめんね,
今の恋人にも,
過去の恋人にも,
俺は嘘を吐きっぱなしなのかもしれない,
:まじのこと言ってね,?
この人に対しても,
いつか裏切るようなことをしちゃうのかな,
男:…今は幸せじゃなさそうだよね,…
幸せじゃなさそう,か
まぁ合ってない訳ではないな,笑
紫:なんでそう思ったの,?
なんて言ってみた,
:何となく顔色で分かるよ,
紫:さすがだね,笑
余裕ぶって笑ってみるけど,
きっとバレてるよね,
男:あの人のこと,まだ好きなんじゃないの,?
紫:…なわけッ,笑
男:いつまで嘘吐いてんの,?
紫:嘘なんかッ…,
男:なんであの日さ,俺のとこ来てくれたの,?
紫:好きだったから…,
男:…前までは,でしょ,?
紫:ッ!??
男:行ってこい,
ほんとにごめん,
ごめんね,
俺はほんとに最低だよ,
自分は今,
彼のいるであろう居場所に向かってる,
なんで素直になれなかったのか,
過去の俺に聞きたいぐらい,
自分の目から溢れた涙を隠すかのように
雨に濡れながら,
走って,走って,
やっと着いた,
彼の唯一の“居場所”,
俺は震えそうな手で呼び鈴を鳴らした,
少しすれば,
優しいあの声が聞こえた,
じっと待っていると,
目の前にある茶色の扉が開いた,
そこにはちゃんと,
あの頃と変わらずな彼の顔があった,
でもどこか老けた,?って呑気に考えながら
紫:ッ…久しぶり,
彼は当たり前に
なんでって,
言いたげな表情で俺を見つめていた
そりゃそうだよね,
:来ちゃってるけど,
紫:俺,まだ好きなの,
って身勝手に告げる
彼はまだ無言で固まったまんま
と思いきや,
口元が緩みだしていたのに気付いた
紫:ッ桃くん,?
桃:…俺も,
紫:えッ,?
何のことか分からなかったが,
すぐに分かった
桃:すーぐ,驚いちゃうとこも変わってねぇな
紫:俺も…って,?
:あれ分からんの,??
桃:俺もまだ好きだし,//笑
なんて頬を染めながら,
言ってくれた,
彼はまだ嘘吐きな俺を,
愛してくれるっていうの,?
紫:ほんと変わってるね,
:惚けんな,
紫:まだボケる年齢じゃありませんよーだ,!
そして,知らぬ間に
お家の玄関で,
彼の匂いが染み付いたもふもふなタオルで,
濡れきった髪を
ゴシゴシ拭かれていた,
その時の彼の表情は
忘れられないだろうな,
あんな優しくて,
愛しき人を見るかのように,
甘ったるい微笑みを浮かべていた
って
これも嘘吐きだったらこわいね,笑
桃:戻って来てくれて,まじうれしい,
:桃くん,?/
桃:,?
はてなを浮かべた彼に
口付けをプレゼントした,