テラーノベル
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夜のリビング。テレビにはマリオカートのスタート画面。
ソファには〇〇、もと、ひろ、りょかがぎゅっと並んで座ってる。
「今日は本気でいくからね」
ひろがコントローラーを構えながら宣言。
「それ前も聞いた気がする」
りょかがくすっと笑う。
もとはちらっと〇〇を見て、
「……〇〇、静かすぎない?」って言う。
〇〇は何も言わず、ただニコッと笑うだけ。
レース、スタート。
スタートダッシュ完璧。
ドリフトもライン取りも迷いゼロ。
気づいたら〇〇のキャラは、ずっと先頭。
——ゴール。
1位:〇〇
「……え?」
ひろが固まる。
「ちょっと待って」
りょかが画面を二度見。
「今の、普通にうまくなかった?」
もとは黙ってもう一回レースを選ぶ。
「……もう一回」
2レース目。
3レース目。
4レース目。
全部、〇〇が1位。
「〇〇強い!!!」
ひろが叫ぶ。
「なにそれ、手加減して!!」
「強すぎでしょ!」
りょかも笑いながら騒ぐ。
「ちょっとは落ちてよ〜!」
もとはコントローラーを置いて、
〇〇をじっと見つめる。
「……今まで、俺らに合わせてた?」
〇〇は一瞬だけ目を逸らして、
「……うん」って小さく頷く。
「勝ちすぎたら、楽しくなくなるかなって……」
「ならない」
ひろ即答。
「むしろかっこいい」
りょかも頷く。
もとは〇〇の頭にぽんって手を置いて、
少し誇らしそうに笑う。
「俺らの中で一番じゃん」
〇〇の耳が赤くなる。
「……やめて……」
「やめない」
3人同時。
そして最後のレース。
結果は変わらず——
1位:〇〇
「……はい、終了〜」
ひろがソファに倒れ込む。
「完敗です」
りょかは肩をすくめて、
「これはもう罰ゲーム確定だね」
もとが〇〇を見る。
「さっき言ってたやつ。やろう」
「……ほんとに?」
〇〇が少し戸惑う。
「勝者が決めるんでしょ?」
ひろが起き上がってニヤッ。
〇〇は少し考えて、
指を口元に当ててから言う。
「……じゃあ」
「3人とも、〇〇のこと褒める」
一瞬、静かになる。
「それ罰ゲーム?」
りょかが首を傾げる。
「まぁ、ルールだし」
ひろが立ち上がる。
「いくよ」
まず、ひろ。
〇〇の前に立って、ちょっと照れながら。
「マリカ強すぎ」
「集中してる時の顔、ずるい」
「普通に……かっこいい」
〇〇、耐えきれずに俯く。
次、りょか。
隣に座って、距離近め。
「勝ってもドヤらないとこ好き」
「一緒にいると楽しいし、落ち着く」
顔を手で覆う
最後、もと。
〇〇の手を取って、目を合わせる。
声、低くて優しい。
「俺は」
「〇〇が楽しそうにしてるの見るのが一番好き」
「強くても」
「優しくても」
「俺らのこと考えてくれるの、全部」
〇〇はクッションで顔を隠す。
「……もう無理……」
3人が笑う。
「罰ゲームなのに」
「一番やられてるの〇〇じゃん」
もとは〇〇の頭を撫でて、
「でもさ」
「次は、堂々と勝ちな」
「遠慮すんな」
〇〇は小さく頷いて、
「……うん」
ゲームは終わったのに、
その夜はなんだかずっとあったかくて。
——強くて、優しくて、
3人にとって自慢の〇〇は、
今日もちゃんと真ん中にいた。
湯船から立ちのぼる湯気。
静かな浴室で、〇〇は肩までお湯に浸かっていた。
「……遅いな……」
時計を見ると、もう思ってた時間を過ぎてる。
今日は3人、仕事長いって言ってたけど——それにしても。
「もう先に寝ちゃおうかな……」
そう呟きながら、髪を洗って、また湯船に戻る。
一日の疲れがじわっと溶けていく。
その頃、玄関。
「ただいまー」
「つかれたー」
「……あれ、電気ついてる?」
もとがリビングを見回して、首をかしげる。
「〇〇、いない?」
「まだ帰ってないんじゃない?」
ひろがスマホを見る。
「連絡もないし」
「お風呂かな?」
りょかが耳を澄ませると、
かすかに浴室の方から水音。
3人、顔を見合わせて。
「……じゃあさ」
ひろがニヤっとする。
「みんなで入ろーぜ」
「いいね」
りょかもノリノリ。
「どうせ湯船広いし」
もとは一瞬迷ったあと、
「……驚かせるなよ?」って言いつつ、ついていく。
——浴室のドア。
ガラッ。
「……え?」
先に聞こえたのは、〇〇の声。
湯気の向こう、
湯船に浸かってる〇〇と、
ドアを開けた3人。
完全に鉢合わせ。
「……は?」
〇〇、目を丸くする。
「な、なんでいるの……!?」
ひろは一瞬固まってから、
「え、〇〇?」
「帰ってたの?」
りょかは思わず笑って、
「タイミング完璧すぎでしょ……」
もとは慌てて目を逸らしつつ、
「……ごめん」
「まさか入ってると思わなくて」
〇〇は湯船に沈み込む。
「……帰り遅いと思って……」
一瞬の沈黙。
次の瞬間。
「でもさ」
ひろがタオルを肩にかけながら言う。
「もう入っちゃってるし」
「今さら戻るのも変じゃない?」
りょかが笑う。
〇〇は顔真っ赤。
「え??……待って一緒に入る気だったの……?」
もとが咳払いして、
少し照れた声で言う。
「……言い出したのは、あいつら」
「でも」
湯船の縁に腰を下ろして、〇〇を見る。
「〇〇が嫌じゃないなら……」
〇〇は一瞬迷って、
そっと視線を逸らす。
「……すぐ出るから……」
その言葉に、3人同時に首を振る。
「いやいや」
「今さらそれは」
「一緒でしょ」
結局、
距離を保ちつつ、ぎゅうぎゅうで湯船。
「……近い……」
〇〇が小声で言うと、
「仕方ないじゃん」
ひろが笑う。
「でもあったかいね」
りょかが肩を寄せる。
もとは〇〇の濡れた髪を見て、
そっと声を落とす。
「……帰ってくるの、待っててくれたんだ」
〇〇は小さく頷く。
「……うん」
湯気の中、
変に騒がしくもなく、
でも妙に落ち着く空気。
「次からは」
ひろが言う。
「一緒に入ろって言ってからね」
「心臓に悪い」
りょかも同意。
もとは小さく笑って、
「……でも、嬉しかった」
〇〇は照れながら、
湯船の中で小さく微笑んだ。
——予想外の再会も、
この4人にとっては、
ちゃんと“帰る場所”の証だった。
まだあります
午後のリビング。
カーテン越しの光がやわらかくて、ソファの上には〇〇が丸くなってる。
「……ねむ……」
今日は珍しくオフが重なった日。
3人はそれぞれ楽器のメンテ中だったけど、
気づいたら〇〇はソファでうとうとしてた。
その様子を、少し離れたところから見てる3人。
「……寝た?」
ひろが小声。
「完全に」
りょかが笑いをこらえる。
もとは何も言わず、
ブランケットを手に取って近づく。
〇〇の肩に、そっとかける。
「……ん……?」
小さく動いたけど、起きない。
もとは安心したように、隣に腰を下ろす。
すると、〇〇が無意識に動いて、
もとの服の裾をきゅっと掴む。
一瞬、空気が止まる。
「……かわいすぎない?」
ひろが限界の声。
「触られてないのに離れないタイプだ」
りょかが小声で言う。
もとは照れたように目を逸らしながら、
〇〇の頭をそっと撫でる。
「……起きたら言うなよ」
そのまま時間が過ぎて、
ひろも反対側に座る。
りょかは床に座って、ソファに寄りかかる。
気づけば、〇〇は
3人に囲まれる形になってた。
少しして。
〇〇が目を覚ます。
「……あれ……?」
視界に入る、3人分の顔。
「……なにこれ……」
ひろが笑って言う。
「おはよう、姫」
「囲まれてますけど」
〇〇がぼそっと言うと、
「正解」
りょかが即答。
もとは〇〇の髪を指で整えながら、
「気持ちよさそうだったから」
「起こすの、もったいなくて」
〇〇は一瞬黙ってから、
小さく息を吐く。
「……じゃあ、もうちょい寝る……」
そう言って、
もとの肩にこてっと寄りかかる。
ひろは驚きつつ、
「無防備すぎない?」って笑う。
りょかは満足そうに目を細める。
「信頼されてるってことだね」
もとは何も言わず、
〇〇の頭を軽く抱き寄せる。
「……好きにしていいって言った覚え、ないけど」
〇〇は半分寝ぼけた声で、
「……好きだから……」って呟く。
——沈黙。
ひろ、完全に固まる。
りょか、口元押さえる。
もと、深く息を吐く。
「……それ、反則」
〇〇は何も知らず、
またすぐ眠りに落ちる。
午後の静かな光の中、
誰も動かず、
ただその時間を大事に抱えてた。
——守るとか、奪うとかじゃなくて。
ただ一緒にいるだけで、
満たされる甘さだった。
はいまたリクエスト関係無しに描いてましたすみません、、、実はもう一個あるのです
夜。
キッチンの電気だけがついてる。
テーブルの上には、湯気立つカップラーメン。
〇〇はフーフーしながら、箸を持ってた。
「……おいし……」
今日は3人とも帰りが遅くて、
軽くこれで済ませよ、って思ってた。
そこへ。
「ただいまー」
「腹減ったー」
「いい匂いするんだけど」
後ろから声。
「え、今?」
〇〇が振り返る前に、
横からひょいっと影が伸びる。
「一口もーらい」
「ちょ、待——」
もとが、当然みたいな顔で麺をすくって、
そのまま口に運ぶ。
「……うま」
〇〇、固まる。
「それ、〇〇のなんだけど……」
すると反対側から。
「じゃあ俺も」
ひろが箸をとってくる。
「え!?ちょっと——」
「一口って言ったじゃん」
にやにやしながら、普通に食べてる。
さらに。
「はい、僕も」
りょかが遠慮ゼロで参加。
3人、順番に奪っていく。
〇〇は箸を持ったまま、呆然。
「……ちょっと……」
「なくなる……」
もとが〇〇の顔を覗き込む。
「そんな顔する?」
ひろが笑いながら、
「かわいすぎでしょ」
りょかは申し訳なさそうに言いながら、
「でもさ」
「同じの食べてる感じ、よくない?」
〇〇はむっとして、
「……もういい……」って言いながら拗ねる。
次の瞬間。
テーブルに、もう一個カップラーメンが置かれる。
「はい」
もとが静かに言う。
「〇〇の分」
「最初からそのつもり」
ひろが肩をすくめる。
「拗ねるの分かってたし」
りょかが笑う。
〇〇は一瞬きょとんとしてから、
「……ずるい……」
もとは〇〇の頭をぽんって撫でる。
「奪うのも、甘やかすのも、俺らの役目」
ひろは隣に座って、
「次は俺のも一口あげるよ」
りょかは〇〇の方にカップを寄せて、
「はい、交換ね」
〇〇は少し照れながら、
「……じゃあ……一口……」って言って、
りょかのを食べる。
「……あ、おいしい」
3人が同時に笑う。
「でしょ」
「共有は正義」
「可愛い顔見れるし」
湯気の中、
ちょっと奪われて、
ちゃんと守られて。
——カップラーメン一個で、
こんなに甘くなるの、反則だった。
あともう一個あと
──
部屋の明かりは消えていて、カーテンの隙間から街灯のオレンジだけが床に落ちてる。
〇〇はベッドの真ん中で、すぅすぅ小さく寝息を立ててた。
「……完全に寝てるよね」
小声で言うひろに、
「今ならいけるでしょ」って、もとがちょっと悪い顔で笑う。
りょかは一瞬ためらってから、くすっとしてうなずいた。
最初にそっと近づいたのは、ひろ。
〇〇の前髪を指で避けて、頬に軽く、ほんとに羽が触れるみたいなちゅー。
〇〇のまぶたが、ぴくって動く。
(……あ、これ、起きたらまずいやつ)
でもひろは気づかなくて、「よし…」って満足そうに下がる。
次はもと。
顔を近づけて、少しだけ長めに、唇の端にちゅー。
〇〇の指先が、きゅっとシーツを掴む。
(やば、心臓うるさい…)
「……今、動いた?」
もとの声に、3人が一瞬固まる。
「いや、気のせいじゃない?」
りょかが小さく笑って、
「最後、僕ね」って囁く。
りょかは一番慎重で、〇〇の顔をじっと見てから、
額にそっと、優しいちゅー。
その瞬間、〇〇の呼吸が一瞬乱れて、
「……っ」って小さく喉が鳴る。
「え、起きる!?」
「やばいやばい」
3人が慌てて距離を取る。
でも──
〇〇は目を開けない。
じゃじゃーん寝たふり。
3人は顔を見合わせて、ほっと息を吐く。
「……びっくりした」
「心臓に悪いって」
「でも、可愛すぎじゃない?」
そんな声を聞きながら、〇〇は内心でにやっとしてた。
そして朝。
「おはよー」って、何も知らない顔で起き上がった3人のところに、
〇〇は無言で近づいて──
まずひろに、ちゅー。
驚いて固まるひろ。
次にもとに、ぎゅっとハグしてからちゅー。
「え、ちょ、〇〇!?」って赤くなるもと。
最後にりょかの首に腕を回して、
「……昨日のお返し」って囁いて、ちゅー。
りょかは一瞬フリーズしてから、
「……全部、バレてた?」って苦笑い。
〇〇は満足そうに笑って、
「寝てると思った?」
3人は顔を見合わせて、
「……やられた」
「完全に負け」
「次は仕返し考えないとね」
そう言いながらも、誰よりも嬉しそうで、
〇〇を離そうとしない3人だった。
ごめんなさぁぁぁぃ!
すみません
次はリクエストのやつ描くと思う!
明日出すかも!ごめん!!てか明日だ
コメント
6件
ちぬ、
やばぁぁぁぁい!!もう心臓が持たないって🫠💕
いっぱい見れて嬉しい☺️