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【登場人物】
空風 美羽(そらかぜ みう)
・空風家の長女。/強気。根は優しい(女.18)
空風 翔陽(そらかぜ ひなと)
・空風家の養子。/口下手。臆病(男.14)
空風 翔(そらかぜ かける)
・空風家の当主で美羽の父。/ おだやか。(男) 悪役
蝶野 莉桜(ちょうの りさ)
・空風家に仕える使用人。/ポジティブ(女)
八雲 星也(やぐも せいや)
・空風家に仕える使用人。/しっかり者。(男)悪役
天月 雫(あまつき しずく)
・翔陽の幼なじみ。/好奇心旺盛。(男.14)
院長
・孤児院の院長。/(男)
雫(しずく)と翔陽(ひなと)が孤児院で遊んでいる。
ピンポーン(チャイム)
院長:はいはーい!どーぞこちらに!(案内)
雫:おい!翔陽。また誰か来たぞ!隠れろ!
翔陽:わ、わかった。
院長:どんな子がいいですか?みんないい子たちですよ!
翔:…13歳以上の男の子で、出来ればしっかり者がいいな。後継者にしたいんだ。
端の方でコソコソしながら
雫:おい翔陽。こーけーしゃってなんだ?
翔陽:会社の後継ぎみたいな感じだと思う、わかんないけど、多分。
雫:おぉ!それってすごくね!俺なりてぇ!!
翔陽:雫!騒がないでよ。お客さんいるんだから(焦り)
院長:うちには13歳以上の子は2人しかいいないんですよ。
翔:どんな子ですか?
院長:1人は静かめの大人しい子。もう1人は好奇心旺盛な元気な子です!2人とも、とってもいい子ですよ!
翔:その子達に合わせてもらうことはできますか?
院長:もちろんです!こちらに呼びますね。
翔陽!雫!こっちにおいでー!
雫&翔陽:はーい(!)
院長:この子達です。自己紹介しなさい。
雫:俺は雫!天月雫だ!14歳!天月ってかっこいいだろ!俺がつけたんだぜ!
翔:すごいね!素敵な名前だ
翔陽:こ、こんにちは。翔陽、14歳、です。苗字はありません。
翔:うん。2人ともこんにちは
院長:どうなさいますか?
翔:どっちもいい子だけど、僕はこの子にするよ。
場面転換
莉桜:お帰りなさいませ旦那様!
星也:お帰りなさいませ。
翔:今日からここが君のお家だよ。よろしくね翔陽くん。
翔陽:よ、よろしくお願いします。
翔:僕の名前は空風翔(そらかぜ かける)
それで今日かは君の名前は空風 翔陽だ。
翔陽:は、はい。
翔:星也、翔陽くんを部屋に案内しなさい。
星也:承知しました。翔陽様こちらへ
翔陽:は、はい!
星也&翔陽、退場
翔:莉桜、美羽(みう)を呼んでくれ。
莉桜:承知しました!
美羽を連れてくる
莉桜:お呼びしました!
翔:ご苦労。食事の支度をしてくれ。
莉桜:承知しました!
莉桜、退場
美羽:なーに?お父様。
翔:あぁ、美羽に紹介したい人がいるんだ。
美羽:え?まさか、再婚だなんて言わないでしょうね?
翔:違う。養子を貰ったんだ君に弟ができたよ。
美羽:は?!わたしに弟なんていらない!!お父様!!
翔:そう言わずに、とりあえず話してみてくれないか。
美羽:チッ(軽く舌打ち)はいはい。
ドアをノックする
星也:お食事の支度が整いました。
翔:あぁ、すぐ行く。
場面転換
翔:さぁ頂こう。翔陽くんも遠慮せず食べなさい。
翔陽:あ、ありがとう、ございます。
美羽:ちゃんと喋れないの?!ハキハキ喋りなさいよ!
翔陽:ひ!す、すみません。
翔:美羽!やめなさい。翔陽くんすまなかった。
翔陽:だ、大丈夫です、ごめんなさい。
気まずい空気のまま食事を続ける
翔:星也、風呂に入ってくる。アレ を準備しとけ。
星也:はい。承知しました。
翔&星也、退場
翔陽:あの、アレってなんですか?
莉桜:申し訳ございません。存じ上げていません。
翔陽:そうですか、
美羽:ちょっとあんた!翔陽っていったかしら?着いてきなさい!莉桜もよ!
翔陽:!!は、はい。
全員退場→ 場面転換
美羽:あんた!星也から渡されたもの出しなさい!!
翔陽:は、はい。これです、か?
小型の何か
美羽:そうそうこれよ!貸しなさい。
翔陽:(渡す)
美羽:こんなもの!(踏み付ける)
翔陽:!!な、何やってるんですか!
美羽:何って、壊してるのよ!ってかそんなことより!
翔陽:(身構える)
美羽:あんた、何にもされてない?
翔陽:え、?
美羽:私聞いちゃったのよ。お父様が養子をもらった理由。
翔陽:?
美羽:それは、日頃のストレス発散のため、暴力するのが目的よ。
翔陽:え?何言って、
美羽:お父様が星也に伝えていたアレ 。それは拷問器具のことよ!
翔陽:そん、な。嘘ですよね、?
美羽:冗談でこんな嘘つかないわよ!私が小さい頃、他の使用人が暴力を受けているのを見たわ!
莉桜:翔陽様が星也に渡されたソレは小型盗聴器です。
翔陽:え!
美羽:このままじゃ危ないわ!
翔陽:でも、それじゃあどうすれば、?
美羽:私達と一緒に逃げましょう。莉桜も財力で捩じ伏せられているだけで悪い子では無いの。
翔陽:どこへ、行くんですか、?
莉桜:翔陽様、行く宛てならあります。
どこかへ電話をかける
莉桜:はい、ありがとうございます。では!
善は急げですよ!翔陽様、美羽様!
翔陽:は、はい!
美羽:行くわよ!!
3人、退場→場面転換
翔:星也、翔陽の様子はどうだ?
星也:特に疑う素振りはありませんでした。美羽様や莉桜も大丈夫だと思われます。
翔:そうか。アレ の準備引き続き頼むぞ。
星也:承知しました。失礼します。
場面転換
星也:はぁ、あのクソ野郎の言いなりなんて疲れるね。
(荷物を運ぶ)
星也:それにしても、重たいな。殺さない程度の拷問器具なんて、そんな上等な物じゃないはずだが…見る気にもならんな。さっさと帰ろ。
場面転換
翔陽:あの、ここって、
美羽:莉桜、ここはどこなの?
莉桜:……あの、申し訳ございません。
美羽:まさか…はぁ、迷ったのね?
莉桜:はい、申し訳ございません!!!
翔陽:大丈夫ですよ!顔あげてください!それにここなら多分、孤児院に行けます。
美羽:ナイスよ!案内してちょうだい!
莉桜:ありがとうございます!!
遠くから
院長:待ちなさい!雫くん!
雫:やだね!誰が捕まるもんか!
(ぶつかる)
翔陽:いったた、
雫:いってぇー!!!どこ見て…ん、だ?って、え?!
翔陽:雫!久しぶり、!
雫:どうしてこんなとこにいるんだ?
翔陽:え、っと、それは…
美羽:ちょっと今急いでるのよ。あなた孤児院の子?院長の所まで案内してちょうだい!!
雫:案内も何も、ここにいるぜ?
院長:雫くん!全く君は!!って、翔陽くん?どうしてここに、
雫:院長それもう俺言った。
院長:…
美羽:そんなのどうでもいいのよ!
莉桜:院長さん、すみませんかくまって頂けませんか?
院長:それはいいが、話は聞かせてもらうよ?
翔陽:ありがとう!
場面転換 ナレーション:一方で、翔達は気づいた。
翔:おい星也!!なぜあいつらがいない!
星也:申し訳ございません。脱走した模様です。
翔:そんなこと!見ればわかる!なぜバレた!
星也:盗聴器のデータを確認したところ、美羽様が勘ずいたようです、
翔:チッ(舌打ち)あのバカは何のために作ったんだ!クソ!
場面転換 ナレーション:孤児院にいる翔陽達は今の状況を院長に説明した。
院長:なるほど、そういう訳でしたらこのままうちに居てください。過去の暴力の証拠などありますか?
美羽:私は無いわ、小さい頃だったもの。
莉桜:私!あります!
雫:それって警察に言えばお金貰えんのかな?
翔陽:貰えないよ、でも通報はした方がいいと思います。
莉桜:それは大丈夫です!もうお願いしてあるので!
美羽:それで、あの時電話してたのね。
院長:そろそろ、美羽さん達がいないことに 気づく頃だと思います。
雫:いつソイツらが来るかもわかんねーってことか!!
翔陽:そうだね、
ピーンポーン(チャイム)
翔陽:思ったより早かった、。
院長:出てきます!隠れてください!!
雫:わかった!ついてこい!こっちだ!
莉桜:はい!
美羽:わかったわ!
(隠れる)
院長:はいはーい!
星也:こちらに、翔陽様はいらっしゃいますか?
院長:翔陽くんですか?もういませんよ?空風さんに引き取られましたから。
星也:そうですか。では。
院長:ちょ、ちょっと待ってください。空風さん連れてきてください!
星也:なぜですか?
院長:ちょっと印鑑貰い忘れてた書類がありまして、
星也:左様ですか。少々お待ちください。
照明落とす→ 翔、移動→照明つける
院長:すみません、
翔:いえ、大丈夫ですよ! これでいいですか?
院長:ええ、すみません。
サイレンの音
院長:怖いですねぇ、事件でしょうか。
翔:そうですね。
星也:旦那様、もう時間がございません。
翔:そうか、それでは失礼します。
(隠れてた人達が出てくる)
莉桜:旦那様、それはできかねますよ。
星也:莉桜、お前!
美羽:お父様、もう終わりにしましょう。
警察登場
警察1:そこまでだ!空風 翔!八雲 星也!お前らを逮捕する!
翔:チッ(舌打ち)クソがぁ!!
星也:ふざけるな!私は何もしていない!
警察2:お前は共犯だろう八雲。詳しくは署で聞く。
警察1:通報ありがとうございます!
莉桜:いえいえ!
美羽:お父様、自分の罪を償いなさい。
警察2:それでは!
警察&星也&翔、退場→場面転換
莉桜:終わったりましたね!
雫:良かったな!翔陽!
翔陽:うん!そうだね!
院長:美羽さん、引取りの件はどうしますか?
美羽:今回の事があるし翔陽が空風の名をもつことが嫌なら無理強いはしないわ。
莉桜:私はどんな結果であれ、美羽様について行きます。
雫:どうするんだ?
翔陽:僕は、美羽さんと家族になりたい!
美羽:もちろんよ!よろしくね翔陽!
ナレーション:今回の事件で起きたことで深まった絆を、これからも家族 としてさらに深めていく。
院長:では手続きをお願いします。
雫:今言う事じゃないだろ!!
END