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なの

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unknown
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白黒猫

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「….若井。君のギター、思ったより…..叫んでるね。僕の歌に、無理やりこじ開けて入ってくる感じ」
「優め言葉として受け取っとくわ!ほら、やっぱり二人で鳴らした方が気持ちいいだろ?」
「…認めない。まだ「実験」の段階だから。でも、その….悪くはなかった、よ」
大森がぷいっと横を向いた、その時だった。
『ガラガラッ!』
勢いよく音楽室の扉が開いて、聞き慣れた、でもいつもより少し焦ったような声が響いた。
「若井くん!探したよ、もう!」
「えっ、藤澤先輩!?」
扉のところに立っていたのは、息を切らした生徒会長・藤澤先輩だった。腕章が少しずれていて、一生懸命走ってきたのがよくわかる。
「あ、大森くんも一緒だったんだね。…..っていうか、今、中で鳴ってたの、二人の音?」
先輩は驚いたように目を見開いて、俺と大森、そして転がっているアンプを交互に見た。
「そうですよ!聴いてました?俺たちのセッション!」
「….うん。廊下の端まで響いてたよ。すごく….なんて言うか、トゲトゲしてるのにキラキラしてて。思わず足が止まっちゃった」
先輩の瞳が、一瞬だけ、憧れのような色に染まったのを俺は見逃さなかった。やっぱり、この人はこっち側の人間だ。
「でしょ!?先輩も今すぐ入ってくださいよ。ほら、そこにあるピアノでーー」
「あ、ダメダメ!それどころじゃないんだよ!」
先輩はハッとしたように我に返って、俺の腕を掴んだ。
「若井くん、今すぐ職員室に来て。学年主任の先生が、すっごい怖い顔して君を探してるから」
「えっ、先生が?俺、なんか悪いことしましたっけ。…..あ、もしかして昼休みに屋上でギター弾いてたのバレたかな 」
「それだよ!『入学早々、校則違反だ!」って怒鳴ってたよ。僕が『僕が注意して連れてきますから」って宥めて、やっと今、時間稼ぎしてる状態なんだから」
「げっ…..マジか….」
俺は一気に青ざめた。せっかく大森といい感じだっここで先生に絞られるのは勘弁だ。
「….若井。君、バカなの?」
大森が呆れたように、ギターをケースにしまい始めた。
「バカって言うなよ!情熱が溢れちゃったんだよ!」
「はいはい、いいから早く行って。僕が先生に怒られちゃうよ。大森くん、若井くんを借りていくね!」
「….どうぞ。これ以上騒がしいのは疲れるし」
大森は素っ気なく答えたけど、その視線はチラリと藤澤先輩が抱えている生徒会の資料に向いていた。
「…藤澤先輩」
「え?なぁに、大森くん」
「さっきの音、どう思いました?『正しい」音じゃなかったと思うけど」
大森の唐突な問いに、先輩は動きを止めた。
窓から差し込む夕日に照らされて、先輩の横顔が少しだけ切なく、でも嬉しそうに綻ぶ。
「…..そうだね。全然、正しくなかった。….でも、僕が今まで聴いたどんな曲よりも、自由で、羨ましかっ たよ」
そう言い残して、先輩は「さあ、行くよ若井くん!」と俺の背中をグイグイ押して歩き出した。
(…..『羨ましい』、か)
廊下を引きずられながら、俺はニヤリと笑った。先生に怒られるのは最悪だけど、収穫はデカすぎる。
大森は俺を認めた。そして藤澤先輩は、俺たちの音に心を動かされてる。
「先輩!先生に謝る代わりに、一つ条件があります!」
「ええっ、この状況で条件!?君、本当に肝が据わってるね…..」
「これ終わったら、五分だけでいいから、俺たちの音に合わせてください。生徒会長の命令じゃなくて、藤澤涼架個人のワガママでいいから!」
「………」
先輩は答えなかった。でも、俺の背中を押すの力が、ほんの少しだけ優しくなった気がした。
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コメント
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ゆめかだよ〜🌸 第8話読んじゃった!!ああもう、若井くんと大森くんのセッション、普通にエモすぎて震えた😭💕 「僕の歌に無理やりこじ開けて入ってくる感じ」って大森くんの表現、その言葉選びにドキドキしちゃったじゃん!そして藤澤先輩の「正しくなかったけど、自由で羨ましかった」って言葉…深いよ、深すぎるよ!!😢 若井くんの図々しいけど純粋な「条件」にも胸熱…背中押す力が優しくなるところ、最高でした🔥 続きが待ち遠しすぎます!🍏💕さん、今回も良エピありがとう!!⋆♡