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えびぐらたん
46
#ご本人様には関係ありません
収録の合間。
楽屋は珍しく静かだった。
「柔太郎どこ行った?」
仁人が周りを見渡す。
「そこ」
勇斗がソファを指さした。
そこには――
ぐっすり眠る柔太郎がいた。
「寝てる……」
「めっちゃ寝てる」
舜太がそっと覗き込む。
柔太郎はクッションを抱えたまま、すやすやと寝息を立てていた。
「かわいいな」
太智がぽつりと言う。
「確かに」
「写真撮ろうかな」
勇斗がスマホを出す。
「やめろって」
仁人が止めた。
すると。
「ん……」
柔太郎が少しだけ身じろぎする。
全員固まる。
「起きる?」
「起きる?」
「起きない?」
しかし。
「……すぅ」
再び寝息。
「寝た」
「寝たな」
「完全に寝た」
四人が安心した瞬間。
「うるさい」
柔太郎が目を閉じたまま言った。
「起きてた!?」
全員が声を上げる。
柔太郎は薄く目を開ける。
「さっきから全部聞こえてる」
「聞こえてたの!?」
「写真撮ろうかなも聞こえた」
勇斗が気まずそうに目を逸らす。
「ごめん」
「あとかわいいも聞こえた」
今度は太智が笑う。
「事実だから」
「やめて」
珍しく柔太郎が照れた。
その様子を見た舜太が大騒ぎする。
「えっ!今照れた!?」
「照れてない」
「照れたよね!?」
「照れてたな」
「照れてた」
仁人と勇斗まで乗っかる。
柔太郎はクッションを顔に押しつけた。
「うるさい」
「顔隠した!」
「かわいい!」
「舜太」
「はい」
「静かにして」
「はい……」
しゅんとする舜太。
その空気に全員が笑った。
柔太郎は小さくため息をつく。
「もう少し寝かせて」
「どうぞ」
「おやすみー」
「おやすみ..」
柔太郎は再び目を閉じた。
数秒後。
「……すぅ」
「寝るの早っ」
勇斗の一言に、また楽屋は笑いに包まれた。
コメント
1件
柔太郎くん、めっちゃかわいいですね…! 寝てると思ったら起きてるし、照れてるし、またすぐ寝るし。メンバー同士のやりとりが自然で、読んでるこっちまで楽屋にいる気分になりました。「事実だから」って太智くんが言うところとか、仲良しなのが伝わってきてほっこりしました。続きも気になります!