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EP1.
________まだ雨が止まない梅雨の日。
授業にもかかわらず騒がしい2ーBは
いつにもまして、明るかった
理由は2つ。
ひとつは、担当の先生が法事により
自習になったから
ふたつめは
隣に”日野 るぅあ”ちゃんがいるから
「あ”〜あっつい…
湿気で髪ボサボサ〜」
ぱたぱたと下敷きで仰ぐ彼女は
青空学園高等学校の生徒会長だ
生徒会長は本来、3年生が担うのだが
圧倒的な支持と推薦によって
彼女は2年生にも関わらず生徒会長になった
というか、今年の2年生は凄い。
同じクラスの月彩くんも、2年生にして
副会長。
全学年トップクラスの成績を誇る
(凄いなぁ……。)
まるで住む世界が違う。
そう思っていた
「お願い!勉強教えて!」
「はい…?」
中間テストが近くなってきた時期
勉強を教えて、と日野さんに頼まれた
「ぇ…っと、私?」
「うん、!」
「いいけど…月彩くんの方が教えるの
上手なんじゃないかな?」
「おねぇちゃんは今、さらに教えててさぁ〜
それに…山田さん、板書すっごい丁寧に書いてたり、いつも小テストの点数いいでしょ?」
「そんなことないよ、私なんか…」
一気に褒められて、つい照れてしまう
こんなの社交令嬢だとは分かっていても
生徒会長に褒められるとは…
「とにかく!教えて欲しいんだ、」
「…いいよ、」
「ほんと!?神!大好き!」
「ぃやいやそんな…へへ…
えっとそれで、どこらへんが分からない?」
「えーっと……
全部?」
「…なるほど」
これは長い戦いになりそう。
るぅあと出会った女の子のお話。
おそらく苗字しか出てこない模様
他の人視点の生徒会が書きたくなったので…
生徒会に追加する訳ではなく、クラスメイト
の距離感で書いていきます