テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
※設定
無一郎、有一郎 14歳
有一郎 風邪
初めての有一郎視点です!!!
「…ん、…朝か」
俺はあらかじめ用意してた、アラームで目が覚めた。
だが、俺はいつもと何かが違う事に気づいた。喉が痛いのだ。
今は親が旅行に行っている為、双子の弟の無一郎を見ていられるのは俺しかいない。
仕方なく、俺はのど飴を舐めて、薬も飲んだ。
そうしたら少し楽になったので、無一郎を起こしに行った。
「無一郎、起きろ」
そう言い俺は無一郎に被せていた布団を奪った。
「…まだ眠い……」
「いい加減起きろ!!!、休みだからってだらだらす…ゴホッ…ヴ…ゲホッゴホッゴホッ…」
俺は二度寝をしようとした無一郎に腹が立ってしまい、
つい怒鳴ってしまった。そのせいで俺は思わず咳き込んでしまった。
「兄さん…?大丈夫?!」
「…これくらいどうってことない、」
「これくらいって…兄さんは僕のベッドでちょっと座ってて!!!」
「大丈夫だっゴホッ…ヴ…ゲホッゴホッゴホッ…」
俺は何かを取りに行った無一郎を呼び止めようとしたが、咳がまた出てしまい
無一郎のベッドで寝転んでしまった。
「兄さん!今熱測るから、ちょっとごめんね」
無一郎はそう言うと、俺の服を少し脱がしてきた。
「なっ!無一郎…?!自分で測れるからっゴホッゲホッ」
「兄さんはちょっと安静にしてて!」
俺は仕方なく、無一郎のされるがままになった。
数秒後、無一郎が体温計を見ると、
目を見開いて驚いていた。
「40度だよ!兄さん!何でこの体温で歩いてるの!!!」
「………」
「…はぁ、もういい。兄さんは僕のベッドで安静にしてて、僕はお粥作ってくるから。」
「はぁ?お前…料理できないだろ。俺も着いてくからゴホッゲホッ…ゴホッ」
「お粥くらい1人で作れるよ!」
「火傷するかも…ゴホッっだろ…」
「兄さんは無理するから駄目、そんなに僕、頼りないの?」
「…わかったから、泣くなよ。」
「本当…?」
「…あぁ、約束する」
無一郎は少し涙目になったが、俺が大人しく待つことを約束すると笑顔になり、下の階に降りていった。
「兄さーん、お粥できたよー」
しばらくすると、無一郎はお粥がのっているおぼんを持って、部屋に入って来た。
「ゴホッ…ヴ…ゲホッゴホッゴホッ…」
「体調大丈夫…?お粥食べれそう?」
「…食べれっゴホッ…るゲホッ」
「そっか、じゃあ、口開けて?はいあーん 」
無一郎は俺がお粥を食べれると聞いたら、
嬉しそうにそう言ってきた。
「…?!自分でっゴホッゲホッ食べる…から」
「え?いや無理でしょ、だって兄さん熱40度だよ?いいから、口開けて」
「……」
確かに無一郎の言う通りなので、俺は仕方なく、口を開け食べさせてもらった。
「こんなお粥でごめんね…でも頑張って作ったんだ!味は大丈夫だった…?」
俺は両親を失ってから、甘えた事が無かったので、つい泣いてしまった。
「兄さん?!なんで泣いてるの?!
もしかして、美味しくなかった?」
「ちがっ、嬉しかったんだ…久しぶりに人に甘えれて……」
俺は寂しかったのかもしれない。
「そっか…兄さんは一人で何とかしようとしすぎなんだよ。いつも沢山甘えていいんだからね?」
無一郎は俺の事を抱きしめながら慰めてくれた。
「…………」
俺は泣き疲れてしまったのか、眠たくなってきてしまった。
「兄さん…?眠たいの?」
「ゴホッゲホッ」
俺は小さく頷いた。
「そっか、寝ても良いよ、家事は僕が何とかしとくから」
「…ごめんなゲホッ情けないゴホッゲホッ所見せてしまってゲホッゴホッゲホッ」
「大丈夫だから、ほら、おやすみ」
「ゲホッゴホッゲホッおやすみ」
(俺はこの幸せを噛み締めた、ずっとこの幸せが続きますように)
昨日投稿できなくてごめんなさい🙇🏻♀️
ちょっと体調を崩してしまって、少しマシになったので、投稿させて頂きますね。
これからもよろしくお願いします🙌
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!