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翌日は、自由共和国内のレストランでペリンさんと昼食を取ることになっていた。俺は退屈極まりない大学の授業を終えると、バスに飛び乗り、降り、踏切を越えた先の青い鉄柵から歩道を外れた。雑木林の群れは国境線手前約十メートルのところで終るのだが、その雑木林の最後の幹を通過したときだった、俺の身の上に、世にも不思議な出来事が起こったのだった。文化が……つまりは俺の気分が……そこで代わったのだ。つまり、そこから自由共和国が始まっていたのだ。