この作品はいかがでしたか?
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──────いえもん視点──────
「お騒がせして本当にすみませんでしたッッ」
先程まで、暴れ狂っていたるかさんが体を勢いよく直角におり、深々と頭を下げ、謝罪する。
…緩急が激しくてちょっとひいてしまったのは俺だけでは無いはず。
隣のひなさんはまったくもうっと言って頬をふくらませ、るかさんを叱っている。その表情はまゆがつり上がってはいるが、怖い…というより可愛いの方が正しいと思う。
「るか兄〜?他者に迷惑かけるなって言ったじゃん!私が恥ずかしいんですけど!?」
ひなさんも頭を下げ、謝罪をしてくる。
「るか兄が迷惑をかけましたごめんなさい」
「いや、元はと言えばひなが捕まったのが悪かったんだろ!?」
「はー?るか兄そんなこと言うの?それならるか兄の黒歴史暴露…」
「ひな様大変申し訳ござませんでした。後でアイスを奢らせていただきます」
「よろしい」
兄妹のコントを見せつけられつつ、仲睦まじい兄妹で少し羨ましい。…少しだけ、本当に少しだけ、るかさんの黒歴史が気になってしまった。
「あはははッッwwwるかさんもそういうところあるんですねぇ」
れいまりさんがるかさんを指さしながら腹を抱えて笑い出す。あまりの爆笑に俺を含めて村民達は気になりだし、るかさんを見る。
るかさんは冷や汗を垂らし、ひなさんを見る。ひなさんは指を顎に当て、考えるポーズを取り、口を開く
「るか兄はね〜むかッッ」
言いかけた時に、るかさんによって口を閉じさせられた。ひなさんはしばらく抵抗してんーんーのような声でうなっていたものの、抵抗を諦めたようで、呆れ顔になり、声が聞こえなくなる。そのことを確認し終えたるかさんは閉じさせた口から離す。
「あ〜…あー!なんで俺達がここにいるってわかったんですか!?!?」
あ、露骨に話題を逸らした。多分この瞬間るかさん以外の全員が思ったことだ。
まあタイミングもだが、目は泳ぎ、言葉も上ずっている。わかりやすすぎる。
ただ、みぞれさんは優しさなのか親切心なのか、明らかな話題逸らしに付き合ってあげている。
「確証はなかったのですが、まあ、吸血鬼に既視感がありましたし、被害数が多かったので…」
みぞれさんは丁寧に説明をする。わざわざ付き合わなくても良い話題なのに…。
るかさんは納得したように、ひなさんを見つめ、そして俺たちを見つめ直す。
いや、達と言うよりは俺を見ている気がする。
「まあ、確かに被害数は多そうですが…それと、サラリと無視しましたけど、この子誰ですか?」
そう言いつつ、めめさんと俺を交互に見つめてくる。ひなさんは俺に近ずき、審査員のように隅々までくまなく見てくる。さすがにそこまで見られると気恥しい。
「んー…?私もこの子知らなーい!」
俺を気が済むまで見たあと、報告するように少し大きめの声で言う。そして、ひなさんもまた、めめさんを見つめる。そりゃあ、村長だから見るのは分かるが、行動が同じ過ぎないか?まあ、兄妹だし…なんてなんか全部兄妹のせいにしている気が…
「この人は茶川 いえ、通称いえもんさんです。人間ですよ。特技は──────」
「は?人間?」
めめさんが喋っている途中に鋭く言葉を切る。さっきまでの人懐っこそうな瞳が分かりやすく濁らせ、表情は敵意に満ち溢れる。
「なんでわざわざ人間なんですか?俺、大っ嫌いなんですけど?」
ひなさんに続いて、ルカさんも俺に対して嫌悪感を滲み出させる。お前らが飲んでる食べ物(血)だぞ?俺?せめて食べたそうにしろよ、とか意味が分からないことを考える。それほどまでに俺の脳が状況についていけてない。
「別に良くないですか?私が気に入ったから入れた。それだけですよ。」
「は?師匠について行くって行ったのに文句ですか?さすがにないですよ?」
めめさんの反論に、レイラーさんも便乗する。るかさん、ひなさん、めめさん、レイラーさん、この4人の中で火花が散る。
──────俺のせいで
そんな罪悪感が俺の中で膨らむ。申し訳なくて、心臓が他の人にも聞こえるんじゃないかと思うほどドクンドクンと波打つ。手は力が抜け、だらりと垂れる。
これを以前、どこかで味わったような気がする。
「4人とも落ち着けって…ひなにい、ひなちゃんはめめさんの恩を忘れたの?めめさん、レイラーさん、相手は仲間だぞ?理由を説明しよう?」
珍しくお猿さん枠(?)のうぱさんが止めに入る。冷静な声音は、その4人の争いを1時、中断させた。
「…そうですね、私にしては大人げなかったです。」
めめさんが深呼吸をし、感情をクールダウンさせる。その目には冷静さを灯していた。素直に認めるなんて珍しい、なんて思ってしまう。
「まあ、さすがに私も言いすぎましかね…?」
レイラーさんも反省の色が見える態度だった。やや眉毛を下げさせ、少し悲しそうにも見える。
「いや、俺達も悪かった。すまん」
ルカさんも少し落ち着いたのかさっきまでの敵意を抑えている。…少しもれ出しているけども。
ひなさんは無言だが、さっきまでのにごり切った瞳ではなく少しだけ澄んだ赤色の瞳だった──────
ここで切ります!はい!てことで、5日から、確か9日にかけて私はほとんど浮上しないと思います!理由はおばあちゃん家に行くからですね〜間違いなくスマホ使いすぎと怒られるので
あ、でも完全に浮上しないわけじゃないと思ってます!
てことで!把握お願いします!それでは!
おつはる〜!
コメント
128件
ん〜思ってた数倍人間に対しての敵意凄かった
おっけいなのだ〜 hnちゃんに罵られたいと思うのは自分だけじゃないはず