コメント
5件
なつくん呼び方が「キス」じゃなくて「ちゅー」なの可愛い!
尊い…
部活に行くのに使う薄暗い廊下。誇りが沢山で蜘蛛の巣もある こんないかにもお化けが出てきそうな場所は彼にとっては最悪な場所である。そう彼、 “暇那津”にとって最近最悪な場所でもありながら彼は薄暗い廊下を歩いていく。
(絶対…なんか出てくるよ…)
体を震えさせる
彼の教室から部室までの距離は遠い。だからまだ半分くらいしか行っていない。
「もうやだ…」
そう呟いた瞬間
トントンッ
「あ”ぁぁ!?ッいっっった!」
突然肩を叩かれなつは壁に頭をぶつける
「あっごめん」
その声はいるまだった。なつの目は涙目で今でも泣きそうだった。
「…せっ先輩?何で…ここに」
「部室行くからに決まってんだろ」
「あっそっか」
「アホかよ」
「アホじゃないです!」
いるまの“アホ”と言う言葉にカっと来たのか、頬を膨らせてプクーっと怒る
「……//」
いるまは4話で見た通り、小さい頃からのなつの大ファンなのでなつのその可愛らしい怒り方が彼にとってのご褒美なのである
(可愛い…//)
ほらね?
「あー良かった先輩で…お化けかと思った」
「え?オバケ苦手な感じ?w」
「なぁ!?にっ苦手じゃないです!」
「www.嘘だw」
そう2人が話していると
「あ”ぁぁぁ! ?」
「うぉ!?」
なつは突然の音にびっくりして何かに 思わず抱きついた。そしてそのまま倒れてしまったようだ。自分の体に何かが乗っている事になつは気づき目をゆっくりと開けた
「…ん?……!?」
その光景は目の前にムカつくほどの美青年の顔面ドアップというものだった。そして何か唇に違和感がある。なつは状況が理解できず、固まってしまった。
夢学園の2年生、演劇部の伊龍入間。
彼は、女子生徒からとても人気がある。モテ男くんだ。そんな彼は現在、とてつもない事故にあってしまった。彼が小さい頃から推している元人気子役の暇那津に抱きつかれ、そのまま倒れてしまった。それだけではないその暇那津の唇に彼は唇が触れている状態いわゆる…
“事故チュー”である。
(…まずい)
としか思えない状況
いるまはなつが目を開けていないことを確認して、一度口を離すか悩んだ。普通だったら速攻で離すが、彼の場合は推しの唇に触れてしまった。その状況をもう二度と味わえない事と、好きでもない人にキスされることは推しが可哀想だと言うこと。この2つが今いるまの頭の中で戦っている。天使と悪魔の戦いだ。
するとなつが目を開けた、なつはびっくりして目をまん丸とした。顔が赤く少し汗が出ている状態がとてつもなくアウトだと思っている。だが動けなかった。口を離したら事故ちゅーが起きたことが分かる。いるまの頭には混乱が大きく残った。
(どうしよこれ…先輩が上に乗っかってるから避けれないつか何で避けないの?…声かけるか?)
なつは決心し、いるまに声をかけようと口を開いた。すると、自分の唇にあった違和感が離れた。まるで、唇と唇が離れたかのようなそんな感覚だった。その瞬間いるまがなつに抱きつかれて居た手を振り払い、素早くなつの上から避けた。
「え…?」
どう言うことか分からなかった。なぜ急に、離れたのか分からなかった。
「せん…ぱい?」
なつが驚きながらいるまに声をかけたすると
「…ごっごめん//」
いるまは頬を赤くした。 そのいるまの一言と赤面を見てなつは全てを理解した。自分が先輩とキスをしてしまった。事故ちゅーしてしまった。と言うことに。
「…ぁ…うぁ…あ”ぁぁぁ!?//」
なつの声は廊下に響いた。誰も居ない廊下。薄暗い廊下。そんな廊下に響いたのだ。
さあどうなる?