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静かな廊下には2人の美青年が居た。
1人は頬真っ赤にして口を押さえて、焦りが隠せていない。もう1人は少し頬が赤くして申し訳なさそうな顔をしている。
「あ……ぅ…そのッ//」
汗ってばっかのなつは元子役でこう言うシーンは何度かやってきた。でも本当にこうなると経験がない為何をどうすれば良いか分かっていない。
「……//」
一方ほんの少し冷静ないるまは、この状況をどうすれば良いか考え中だ
「………なつ…ごめん//」
いるまがなつと合わせないように言う
「……俺がッ…抱きついちゃったから…ごっごめんなさい//」
なつもいるまと目が合わせれないようだ
「…部室…行こ//」
なつの手を引っ張り少し距離が近いまま、部室へと向かった。
「あれ?ずいん分と遅かったね」
すちが机の上に乗り台本を確認している
部室にはもう部員が集合していた
「なっちゃん顔真っ赤やで?なんかあったん?」
みことがなつの顔を覗き込む
「……//」
なつが顔真っ赤にした状態で、いるまは目を逸らしている。その状況を見てこさめとらんはニヤニヤとする。
「全員集合したし早速今日の活動はじめるよ」
すちが手を叩き皆んなを呼ぶ。
「今日は役決めをするよ。今回の作品はこれ」
そう言いながらすちは皆んなに黒色のノートを渡してきた。表紙には〈銀河鉄道の夜〉と金色のペンで書かれていた。
銀河鉄道の夜とは宮沢賢治さんの名作である。
「お話が長いから少し省略されてるから。」
「本当だ…ちょっと違う」
「…それじゃあ、ーーー、ーー。」
「ーーー、ーーー?」
「ーーー!ーー!」
「ーーw」
「はい!じゃあ役決まったから皆んな声出ししてね!」
「はーい」
皆んなそれぞれ役が決まった。
少し内容を変えて、登場人物のセリフも多くした。
(主役は逃しちゃったか…まあでも!この役なら余裕だな!)
らんの役は車両に乗る、少女役。女声が得意ならんからするとやりやすい役だ。
(まずは物語を読んでっ役になりきって…)
「…主人公の前に現れる不思議な少年役か」
ミステリヤスな子を演じる回数が少ないなつからすると難しい役でだ。
「よし…頑張らないと……」
突然黙り出す。
いるまと目があったのだ。
「…//」
まだ忘れられていないあの感覚を
「……!」
なつと目が合う、なつはすぐ違う方向に目を逸らす。いるまは申し訳なさそうだった。
いるまの役は主人公のお兄さん役この役は物語では無いが急遽、オリジナルで作られた。
「うーん…この子不思議な子だな…」
こさめの役はらんと似ていて、車両に乗る少年だ。 彼は笑顔で主人公を出迎えるが、突然声のトーンが低くなる。不思議な役だ。
「ちょっと…朗読のやつ聞いてみよ」
スマホをいじり、『銀河鉄道の夜朗読』を開き、イヤホンを片耳につけ聞き始めた。
「今回の作品の主人公か…1番話す時間が長いのがなっちゃんやし…大丈夫かな…俺」
みことが台本が書かれたノートを見ながら呟く。相手が大者である事から、不安が心にあるみたいだ。
「みことちゃんなら出来ると思うよ。演技上手いし、」
「すちくん!」
すちの役は車掌さん役。癒しボイスが特徴的なすちからするとすちの能力を活かせる良い役だ。
「すちくんもその役良いと思う!すちくんらしい!」
「www.ありがとう」
終わり