コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
バイト後の休憩
恒はお茶を飲みながらベンチに座り、ひろは武器を拭いていた。
そこへ、ミナミが勢いよく入ってくる。
「お疲れさまでしたー!」
恒は笑いながらうなずいた。
ひろは、手を止めてちらっとミナミを見た。
「無事終わってよかった。」
ミナミは、ふたりの前に立って、少しだけ背筋を伸ばす。
「今日、ほんとにありがとうございました!
ひろ先輩、めっちゃ冷静でかっこよかったです!
恒先輩も、後ろで支えてくれて安心感すごかったです!」
ひろは、工具をしまいながら静かに答えた。
「……お疲れさま。」
恒は、肩をすくめながら言った。
「ミナミさんもよく動いてたよ。初回であれなら十分。」
ミナミは、ぱっと笑顔になった。
「ほんとですか!? よかった~!
次もがんばります! ふたりとも頼りにしてますからね!」
ひろは、何も言わずにうなずいた。
でも、内心では静かに思っていた。
(絶対、僕のこと男だと思ってるんだろうな……)
恒は、そんなひろの表情に気づいているようだった。