【Attention】
・めっちゃ妄想です
・なんなら主が読みたいだけ
・なんでも許せる方向け
・平和if
_私は”月”なのだろうか
唐突にそんなことを考えた。
何故かは…自分でもわからない。ただ、仲間に囲まれて、幸せそうに笑う彼のことを考えていると、自然とそう思えた。
自分が笑うことで他人さえも笑顔にできる。
自覚は無いだろうが、この能力を持つシグマを心底羨ましいと思っているのは自分だけの秘密だ。
自分では他人を笑顔にできるのだろうか。
自分の周りには沢山の笑っている人たちがいる。笑うことで周りを笑顔にできる奴もいる。この能力は”太陽”だ。なら、それに甘えている自分はさしずめ”月”ということになる。それが悪いことではないだろうが、光を受けて輝く者が光を発する者に憧れるのは世の常らしい。
一度だけ、シグマの近くでふと言ってしまったことがある。
「いいな…」
地獄耳なのかこちらに注意を向けたタイミングだったのかはわからなかったが、周囲の喧騒の中でとても小さかったはずの私の呟きは彼の耳に入った。
「どうしたジェラルディ?何が?」
あのときはとても慌てて不自然にあの場を去ってしまった。別に話してもいいことなのだが。自分は何故、あの時逃げるようにあの場を去ったのだろうか。周りに人が多かったからか?いや、違う気がする…
などと考えながら散歩をしていると、いつの間にか海岸近くまで来てしまっていた。少し暑い季節のため、夜風が心地良い。海に姿を映しながら煌々と輝く蒼白い月を見ていると、なんだか自分の考えていたことがキレイに当てはまるような気がしてきて唇が綻んだ。誰もいない海岸で、独り月に向かって微笑む。そして踵を返す。明日も仕事がある。今日はもう休まなければ。
俺は、ジェラルディのあの表情が大好きだ。
誰にも見せないあの微笑み。俺や仲間といるときに見せるものとも、会社内で社長として見せるものとも違う。俺がこうして海岸で涼んでいると、偶に散歩してきたあいつを見つける。そういうときに声をかけずにいると、あの表情が見れる。これは俺だけの秘密だ。総本山の奴らには内緒。叶わないことだとは思うが、いつかそれが俺に向けられるものになることを願う。こんな願いも、誰にも秘密だ。
コメント
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平和だなぁ(-∀-)ダナァ