テラーノベル
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〈九〉
夏が過ぎ、秋になり、ハロウィンの季節となる。
「先生〜トリックオアトリート!」
無邪気な笑顔でそういうやなと。仕方なくのど飴を渡す。
「えぇ、もってんの〜?つまらん」
お菓子くれなきゃ〜っていったのはどこのどいつだよ。するとやなとに続いて、らおたちも口を揃えていう。
「だいちゃん/先生トリックオアトリート!」
「残念ながらお菓子はありやせん」
やなとの表情が変わった気がしたが気にせず、彼らのいたずらを受ける。まぁ悪戯と言ってもだいたいこちょこちょだからな。案の定彼らはこちょこちょしてきた。まぁ残念ながら効かないのだけどね。でもくすぐったいふりをしておく。
「笑やめろよ〜」
彼らがやめると、やなとが口を開けた。
「なんでらおらおたちには渡さないで俺には渡すの?」
頬を膨らまして拗ねている。予想はできた。お菓子が一個しかなかったとかそういうのではない。
「だってお前に渡さなかったら何される分からないもん。お前怖い」
下手したらお化けよりも怖いかも知れない。
「…トリックオアトリート」
「はいどーぞ」
「お菓子あるじゃん」
俺が持ってきたものは全部やなと専用みたいなものである。まぁのど飴ではあるが。
「これはやなと専用で〜す笑」
そういうと、皆固まってしまった。やなとはというとこれでもかというほど目を見開いていた。
「…照れちゃうねぇ笑」
思い返せば恥ずかしいことを言っていた。やなとは少しからかうようにいっていたため、顔が熱くなることがわかる。
「忘れてくれ」
「やだ〜笑」
小悪魔みたいな笑顔。その顔もいいなと思ってしまう。
コメント
1件
🌟さん、毎度はる。です! 第9話、ハロウィン回めっちゃ良かったです!先生が「やなと専用」って思わず言っちゃうところ、照れ隠しなのがにじみ出てて尊すぎました…。やなとくんの「照れちゃうねぇ笑」からの小悪魔スマイル、もう反則ですわ。普段クールな先生がちょっとずつやなとくんに絆されてる感じ、すごく刺さりました🔥次の展開も楽しみにしてます!