テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
ky「…ん」
目を開けると、明るい光が俺の目に差し込む。
ky「…ここは?」
見たことがない部屋に、俺は目をかっぴらいた。
?「ん…おはよ」
ky「貴方は…」
rt「俺はrt。よろしくね」
rt「ここは俺の部屋だよ」
rt「とりあえず、リビングに行こうか」
ky「…」
ky(この人って、いわゆる吸血鬼なんだよな?)
ky「あの…どうして俺を連れてきたんですか?」
rt「ん?」
rt「あぁ、別に大したことじゃないよ」
rt「ただひとつ違うのは、君を助けるためにここに連れてきたんじゃないってこと」
rt「さっきも言った通り…」
rt「君の全部を、俺たちにくれてほしいの」
ky「ぜ、全部…?」
rt「まぁ…要するに」
rt「”俺たちに飼われる”って言えばいいかな」
ky「えぇ…」
rt「ま、あとで説明する」
rt「とりあえず今は、俺についてきて」
ky「えっと…」
?「…て、まだガキじゃんか」
?「こんな小さい体じゃ、1週間も持たないよ」
rt「まぁまぁus笑」
rt「不味かったり逃げ出そうとした時はすぐ捨てるから、今は我慢して」
us「…ふん」
usと呼ばれた人は、俺の顔をまじまじと見つめる。
us「味見していい?」
rt「まぁ、少しならいいよ」
rt「飲みすぎないようにね」
us「はーい」
ky「…!」
首の噛み跡が痛む。
このままじゃまずいと思い、俺はすぐさま部屋を出ようとした。
ky「う…」バタッ
後ろをむくと、誰かにぶつかった。
?「何逃げようとしてんの〜?笑」
ky「!?…あっ?」
尻もちを付いたところで、usにバックハグをされた。
us「gtさんナイスー」
ky「は、離し…て!」
us「えー…無理かな笑」
gtは、俺の服のボタンを脱がせる。
ky「ひっ…!?」
gt「俺、今ちょうど腹減ってるからさぁ」
gt「飲ませろよ」
柔らかい皮膚に歯を立て、傷口から血が飛んだ。
ky「うぁっ!!?」
us「あーあ、俺が先に味見しようと思ってたのに」
us「先取んないでよー笑」
ky「あぅ…あああ!!」ジタバタ
us「…っチ、クソが…暴れんなよ」
顔を押えられ、首の後ろからも歯がくい込んでくる。
ky「ああああぁあ”!!!や、やめ…て!!」
ky「痛いぃ!!痛いよお!!!」
2箇所から血を吸われ、激痛に襲われる。
さっきまでは吸われることに快楽を感じていたのに…今は焼けるように痛い。
体がだんだんと冷たくなっていく。
rt「そんなに飲んだら、その子死んじゃうよ?」
rt「食料は大切にしてっていったのに」
gt「…ぷはっ」
ky「ひぁっ!!ううぅ…」
gt「…っふ、エッロ」
gtは、噛み跡をペロッと舐める。
口から赤い血が垂れている。
gt「ん〜、美味しかった」
gt「やっぱ若いだけあって血が濃いなぁ」
us「ちゅぅ…ちゅ……」
us「ん…」
gt「us飲みすぎ笑 もうやめてあげて」
us「…ぷはぁ」
us「あーまじで美味しい♡」
us「今までで1番かも…」
ky「うぅ…」
力が抜けて、床に倒れ込んだ。
視界がグルグル回る。
ky「はぁ…はぁ」
rtは、俺の顎をクイッと持ち上げる。
rt「可哀想に」
rt「死にたいと思ったら死ねないで、挙句の果てには死ぬまで吸血鬼と過ごすなんて」
us「え、そいつ死のうとしてたの?笑」
rt「うん、近くの海に落ちようとしてたの」
gt「へぇー」
ky「あ…ぅ…」
us「てやば、こいつもう死にそうじゃん」
gt「おーい、戻っておいで」
ただでさえ、親のプレッシャーで貧血気味だってのに…
gt「…はぁ、めんどくさいなぁ」
gtは、俺の頭を持ち上げる。
すると、柔らかい唇が俺の唇と重なり合う。
ky「ん…?」チュ
gt「ふー…ふー…」
ky「えぅ…!?んぁあ…! 」
ky(な、なんで…いきなり)
ky(き、キスなんて…女の子ともやった事ないのに…)
ky(…でも)
ky(なんだろ…キスってこんなに)
gt「ちゅ…ジュプ」
ky「んは…チュゥ、うぁ… 」
gtは、ようやく唇を離してくれた。
銀の糸が、俺たちを結んでいる。
rt「gtさん、途中から人工呼吸じゃなくてただのベロチューになってたよ?笑」
us「見てるこっちまで恥ずかしいわ…」
gt「ごめんごめん」
gt「可愛くていたずらしちゃった♡」
違う意味で、頭がぼーっとしてきた。
口の中にはまだ、gtの唾液が残っている。
us「…あ、そうだ」
us「お前は初めてだから、この家のルールについて説明するね? 」
ky「る、ルール…?」
us「まず、1つ目」