銀河「………お前…すごいんだな、あいつビビってたぜ?」
ケン「僕はすごいんだよ!」エッヘン!
銀河「なぁ、家に帰って見ないか?どこにあるんだ?」
ケン「僕は…新しいお城作る!僕だけの!」
銀河「はぁ!?唐突すぎないか!?その国の王になるってか?」
ケン「うん!僕、雲を使ってお城作りたい!大きいのがいい!あと友達も作る!」
銀河「そりゃ壮大な夢だな、俺はもう帰…」
ケン「銀河も一緒に作る!」
銀河「巻き込むなって………でも、ここにいてみんなから変な目で見られなくなるなら、それでも良いか…」
ケン「決定!僕が王様だからね!」
銀河「あーはいはいで?どうするんだ?」
ケン「僕は羽があるけど、疲れるから君の背中に乗る!連れてって」
銀河「はいはい、まぁそうなると思ったよ、空に飛んでいけば良いんだな?」
ケン「行こー行こー!」
銀河「なぁ、おい…あれ見てみろよ…さっきでかい音なっただろ?あそこじゃないのか?ほら、焼け野原になってやがる…何があったんだ?空飛んだから気づけたな」
ケン「あれって…僕の家…」
銀河「はぁ!?あそこは国王の住む城だぞ!?だったらお前、余計に帰らないと俺が誘拐犯になる!」
ケン「でももう何もないみたいだよ」
銀河「い、いや…まだ信じたわけじゃないがな…だけどあの力…いや、強い奴は沢山いるしな…」
ケン「お腹空いたぁ…」
銀河「…だな、考えるのは後にしよう、俺たちにはもう関係なくなった、もう地上は「別の国」になったわけだからな」
ケン「そうだね!僕たちの夢のお城が待ってるよ!」
銀河「まだ作ってないだろ、それにどうやって作るんだ?」
ケン「ちょっと待ってね…これをこうして…銀河!みて!」
銀河「お、すごいな、使いこなしてるじゃないか!これで踏んでも壊れないな、それに浮いてるし立てるし…最高じゃないか!本当に国が作れるかもしれない!」
ケン「頑張って大きなお城立てようね!」
銀河「ああ!…なぁ、この国、どんな国にしたいんだ?まぁ、国民は俺ら二人しかまだいないわけだが…」
ケン「うーーん………嫌なやつがいない、いじめられることも無いし嫌なこともない…そんな感じの国がいいなぁ」
銀河「そうだな、俺らならできそうな気がしてきた!嫌なやつがいたらぶっ飛ばしてやろうぜ!」
ケン「うん!さっきの嫌なフォイトみたいなのは追い出してやるんだ!」
銀河「あははは、楽しくなってきたな!あぁ…それと…もしも俺たちみたいに家に帰りたくない…いじめられたりしてるやつがいたら、この国に連れてきていいか?」
ケン「いいよ!でもその子が意地悪だったら地上に送り返すけどね」
銀河「あぁ、この国は嫌な奴はいちゃいけないからな」
ケン「こうやって…雲を積んでいって…こうやって手でパンパンッてすると…硬くなった!これで壁が作れるね」
銀河「いつか地上にも嫌なやつがいなくなればいいな、嫌なやつがいない世界…見て見たくないか?」
ケン「そうだね!いつかきっといなくなるよ!僕をいじめたあいつらも、焼け野原になってたし多分もう消えたのかな?もしもまだ残ってたら僕がぶっ倒してやるんだ!パパもお兄ちゃんも、みんな…まとめて…いつか」
銀河「なぁ…すごく今更なんだが…お前の名前聞いていいか?」
ケン「僕?僕はケンって言うんだ!よろしくね銀河!」
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