銀河「まぁ、つまりあれだ…地上の嫌な奴も消そうとしてる、つまり兄貴と父親だなあの事件の生き残りだ」
勇者「…でも銀河は幸せな世界を作りたい、それだけだったんでしょ?」
銀河「…正直、あいつも何が欲しいのか分からなくなっているのかもしれない…」
勇者「…僕は…」
銀河「おい!ポラリス!」
ポラリス「ぎ、銀河…さっきの音はなんだ?大きな音は俺様のステージの音量だけで十分だ」
銀河「話してる場合じゃない!雲に着く前に人間に羽の使い方教えてやれ!」
ポラリス「俺様が羽の使い方を…ふふん、いいだろう俺様の羽捌きをお前に見せてやろう」
勇者「ポラリス、こう?こんな感じ?」
ポラリス「おお、人間も羽が生えてたんだな!そうその調子だぞ!上手に飛べるようになったら俺様と競争してみるか?」
勇者「えへへ、うん!僕頑張ってたくさん飛べるようになるよ」
銀河「………!お前ら、着くぞ!雲の中に突っ込む!体を下げろ!」
勇者「…!うん!」
銀河「………っ…ふぅ…」
勇者「銀河!大丈夫!?」
銀河「あぁ…大丈夫だ…俺はあとで行く…お前は先に行ってろ」
勇者「うん…銀河!ありがとう!」
ポラリス「俺様はピンが心配だから見に行くよ、また何かあったら呼んでくれ」
銀河「あぁ頼んだ………ん?まずい!!あの馬鹿!あの洞窟には…!……グッ…ダメだ一気に飛びすぎて体が動かねぇ…」
勇者「この洞窟薄暗い…でも全く見えないわけじゃないし、所々にある星がキラキラ光ってるからそのおかげで明るいね」
???「誰!?誰かいるなら出てきなさい!」
勇者「うわぁ!こ、こんなところで何してるの?」
???「それはこっちのセリフよ!この洞窟は私のものよ!それにあなたは…フフッそう…勇者ってのはあなたのことね?戦いにでもきたの?白いヒョウの私に勝てると思って?」
勇者「戦わないよ…僕はここを通りたいだけなんだ…」
ゆきちゃん「この先に行く!?悪いけど、あなたにはここで消えてもらう!ケンの邪魔をするあなたを放っては置けないわ!この私ゆきちゃんが相手になるわ」
勇者「ゆきちゃん…」
ゆきちゃん「なに?この名前に文句があるの?ケンがつけてくれたのよ?いい名前でしょう?あなた他の雲でできた子達見てきたんでしょ?でも私はその子達とは違って特別なの、私は特別な存在なのよ!」
勇者「…そ、そうなんだね…」
ゆきちゃん「分かった、もう怒った!!食らいなさい!『ダイアモンド・ダスト』!」
勇者「うわぁ!冷たい!」
ゆきちゃん「フフッそうでしょう?凍え死になさい!」
勇者「うん…いや…寒いけどさ…寒いだけで…その…夏なら嬉しいなぐらいで…」
ゆきちゃん「知ってるわよそんなの、ほらこの先行くんでしょう?さっさと行きなさいよ」
勇者「うん…ありがとう」
ゆきちゃん「でもその先行き止まりよ」
勇者「さ、先に言ってよ!」
ゆきちゃん「はいはーい、ばいばーい、さっさと出てってね」
勇者「………イジワル…」
ゆきちゃん「何か言った?」
勇者「い、言ってないよ!」
銀河「お、出てきたな!で?どうだった?」
勇者「銀河!行き止まりなら先に言ってよ!」
銀河「おいおい、なんだ?そこに入ったのはお前だろ?止める間もなかったよ」
勇者「ムッ…」
銀河「ハハハ、あーえっとなぁ…そこのでかい城、そこを目指して歩くといい」
勇者「分かった、行く…」
銀河「もう少ししたら立てるようになるからな、そしたら俺も駆けつけてやるから!それまでは頑張っててくれよ」
勇者「うん分かった…!」
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