・白桃,桃女体化
・最初白くんが桃ちゃんに振られてます
・タイムスリップ系
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白side
今でも、君に振られたあの日を思い出すんだ。
〜回想〜
「しょーちゃん、別れよっか」
「……え?」
ないちゃんが僕の家に来て、キッチンでコーヒーを入れてくれてた時、異様に冷めた声で、そう告げた。
「えっ、…なん、なんで!?」
「……自分でわかんないの?」
「え、えーと…」
なんか、なんかしたっけ。記憶を辿って探してみる。けれど、全然見当たらない。僕が知らん間にないちゃんに変なことしたか、言うたか。
「あは、は…ごめん、ないちゃんの気に障るようなことしたかな?」
「…ふーん、ほんとにわかんないんだ?」
「……ごめん」
「…初兎ちゃんさぁ、私がこれまでに言ったこと、覚えてる?」
「…言ったこと?」
やべ、全然わかんない。どうしよ、このままやったらホンマに別れ…
「…覚えてないんだね、じゃあ言ってあげる」
〜回想終〜
そこからはあんまし覚えてない。
ないちゃんの怒りが爆発して、僕に今まで言ったこと、思ってたこと全部言うて。ないちゃんは泣いて、そんなないちゃんを見るのがしんどくて。
今はもう、僕は1人で、どれだけないちゃんに助かってたかがすごい分かる。
「おーい、しょーちゃん?なにお願いするの〜?」
「んぁっ、いむくん…」
「あ、やっと返事し…え、なに?怖いんだけど…その顔やめて?」
今日はみんなと神社に来てる。所謂初詣というやつ。
「うーん…まあ、やっぱり5円かな。」
「ちょ、まって、話聞いてた?お賽銭箱に入れる額は聞いてないよ!」
「へー、いむくんは?」
「論点を逸らすな!……でも、そんなに聞きたいんなら…」
あ、話長くなりそう。そう思い、僕は耳に残るあの高い声か聞こえないように頭の中で何かを考えようとする。
んー、なにお願いしよかな。健康…あ、最近金欠やからお金のこととか?あとは…
『初兎ちゃん!』
…ないちゃんの、こととか?
いや、今更何をお願いすんねん。もう別れて3年くらい経っとるんに。
でも、…
「それからぁ…って、初兎ちゃん!?なに1000円札握りしめてるの!?」
「ふッ、ぐ…い、いむくん…」
「なに?!」
「僕の貯金がなくなったら…お金、かしてや」
「は!?嫌なんですけど!ねえアニキ!りうちゃん!いふくーん!!」
「オrrrrrrrラァッ!!!!」
「ギャアアアア‘’ッッ!マジで入れた!!」
「え、しょにだ!?」
「初兎お前、何やっとんねん!」
「ほんとバカだなぁ…」
「うっし、…」
ないちゃんと…ないちゃんと、また仲良くできますように!!なんならやり直せますように!!!
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ベチッ
「ほぁっ、…!?」
「初兎ちゃ…初兎ちゃん!起きた〜?」
「え、う…な、ないちゃん???」
「うん、しょーちゃんの愛しの愛しのないちゃんだよ〜?」
「え、なんで…」
僕はさっき、悠くんのでけえ家でお酒を飲んで…ほんで、…
「なんでって、起こしに来てあげたんじゃん。今日もまた初兎が寝坊するかもだから。」
「…え、まって、今日って…」
「今日???初兎ちゃんは変なこと聞くね。…えっとね、今日は、2022年のぉ、6月3日だよ!」
「……は?」
どうや僕は、ホントにないちゃんとやり直せるらしい。
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