テラーノベル
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こんにちはー
大分寒さも落ち着きましたね。
受験生はもう少しで一般ですね!!
勉強頑張って下さい!!中学受験する人なんかも居るのかな??偉い〜(涙)
叶『』葛葉【】
葛葉side
【退院できるんですか?明日。】
…
朝起きて、美味しくない病院食と点滴。
叶が来ない朝は何だか寂しさがあった。
【(んー。退院か…学校行けるのは嬉しいけど、馴染めるだろうか…)】
叶が居るからと言っても、クラスは違うらしいし…叶が前言っていた俺は重度のシャイらしい。
【(友達いないんかな俺。)】
ぼーっと晴れ晴れとした空を見ながら俺は叶を待つ。
「葛葉さーん!少し良いですか?」
俺に声を掛けたのは看護師だった。
隣に立っている医者の手にはバインダーに挟まれた沢山の資料。
「すみません。先程の退院の件でもう少しお話がありまして…場所は此処でよろしいので。」
はい。と俺は少しの返事を返すと医者はバインダーの資料を俺に差し出すように見せる。
「言いにくいのですが…葛葉さんは多分、いや。これから先、記憶が戻ることは無いと思います。」
【はい??】
「葛葉さんの記憶障害の例はとても少なくてですね、絶対に戻ると言う保証も無ければ今の医療技術では戻るとはとても期待出来ず…」
これは悪い夢なのだろうか。
俺の記憶が戻ら無ければきっと叶は悲しむ。
叶は何故だが前の、記憶のある時の俺の話をよく楽しそうにするのだ。
【(きっと叶は前の俺の方が楽しいんだ、記憶の無い俺と過ごすのは楽しくない…)】
このまま入院し続けても、望みは薄く。通院を続けても期待は出来ない。
俺は自分自身の喪失感と叶への申し訳なさが心を黒い霧で覆う。
死ぬ訳では無いが、きっとこれは叶にとって悪夢なのかも知れない。
【そうですか、分かりました。退院の準備は済ませておきますね。】
自然に笑ったつもりだが、看護師には俺の不安の様子がバレていたらしい。
「大丈夫ですよ葛葉さん。葛葉さんには叶さんが居るんですから!元気出して下さい!!」
【(嗚呼…きっと励ましてくれているんだ。)】
優しい言葉は俺の霧を晴らすどころか、もっと強く曇らせてしまった。
この日は叶に会う元気も無く、叶にはLINEで今日は来なくていいと連絡してしまった。
病室にはもう俺1人だけ。さっきまで片付けを進めていたお陰で、病室は備え付けられていたベッドやテレビだけだった。
叶とのLINEを終えたスマホをベッドに投げ捨て、俺もベッドに飛び込む。
【は〜。送っちゃった。明日学校行かなくちゃな…叶は悲しむかな。】
この時の俺は叶の事を何も知らなかったんだと今になって気づいた。
『葛葉は葛葉じゃん!僕は気にしないって笑』