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⚠︎フランス帝国×大英帝国
フランス帝国 🇫🇷👑
大英帝国 🇬🇧👑
午前、銀のティーカップに薔薇の紅茶を注ぐ。
細やかな所作は洗練され、微笑一つすら計算された気品に満ちている。
——大英帝国
🇬🇧👑「世界は広いですが、結局のところ」
大英帝国は静かにカップを置き、薄く笑った。
🇬🇧👑「陽の沈まぬ国、この私が冠を持っているのですよ」
植民地達に言う。
その言葉に諸国は沈黙するしかなかった。
強さも、知識も、富も。すべてを兼ね備えた大英帝国に抗える国など存在しない。
ただ一人を除いては。
🇫🇷👑「……また随分とご立派に。お茶の香りより鼻につくね、ブリテン」
フランス帝国が扉を押し開け、嘲るような声を響かせた。
🇬🇧👑「……お前こそ、葡萄酒の酔いに任せて口を利くのはやめろ」
🇫🇷👑「ふーん、やっぱり口答えは相変わらず。だけど、その口調も昔より柔らかくなったんじゃない?」
フランス帝国は、微かに眉をひそめるように笑った。
🇬🇧👑「柔らかく…?愚問だな。私の威厳は何一つ変わっていない」
大英帝国は軽く鼻を鳴らす。
植民地たちの視線が集まり、微かな緊張が空気を包み込む。
だが、内心では――フランス帝国が差し出す挑発に、少なからず心をかき乱される自分を否定できなかった。
🇬🇧👑「チッ…」
口に出さずとも、顔にわずかに影が落ちる。
大英帝国にとって、フランスの存在は常に苛烈なライバルであり、同時に不可解な感情を呼び起こす存在だった。
🇫🇷👑「ははっ、僕の手を借りずとも、君はまだ立っていられる。だけど、どれほど長くその立派な冠を守れるか、見ものだね、ブリテン」
その言葉に、大英帝国の瞳がわずかに細まった。
新連載ですー!
視点が急におかしくなるかもしれません。
ではまた!