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先程まで凄くラブラブなやり取りをしていた2人だが、別に付き合っている訳ではない。 そう。恋人では無いのだ。
あくまでメンバー。一緒に住んでいた訳で、それ以上の関係でも、それ以下の関係でもない。
でも、
(ryoちゃん可愛かったなぁ…♪)
wkiはそういう意味で好きだ。同居期間が終わってから、 長い期間ずっと恋人になりたいと思っていた。
なぜ告白しないのかというと、せっかく同居して、漸く仲良くなったというのに一つの行動で今の心地よい関係が壊れてしまうことを恐れているからだ。
(ryoちゃんの気持ちが未だにわかんないけど……)
wkiの中では、好かれていると思っている。
シャワーに入り、身奇麗にした後にfjswのいるリビングへ首を傾げながら向かう。
疲れているけれど栄養は取らないといけないということで今は茸パスタを作って貰っている。
(好きじゃなかったら事務所に行ってからここまで来るなんてありえないもんなぁ…)
好かれていると言ってもその「好き」はどのような類の好きなのか。
メンバー同士の好きなのか、それとも人として好きなのか。未だに全く分からない。
fjswとはよくハグをする。一緒にお風呂だって入るし、一緒に同じベットで寝ることだってある。
でも、それ以上の事はない。
wkiだけがfjswに好意を向けていたらまだ良かったかもしれないが、実際wki以外の人も好意を向けている。
(omr、サポートメンバー、スタッフさん…結構いるな…)
omrにはもう懐いていて、バンドに誘ったのもomrだから凄く仲がいい。サポートメンバーにも楽しそうに接しているし、スタッフさんに褒められたら頬を赤らめることだってある。
(スタッフさんはまだ大丈夫だと思う。でも…)
残りのメンバーがまだ怪しい。
(なんせMVの撮影の時には腕を組んで歩いていたし、YouTubeのshort動画の時には手握ったり髪の毛触ったりしてるってことはそう言うことだよね!!!???)
wkiの頭の血の気が引く。そして混乱も混ざり、頭の中がパニックになる。
「いや…まだそうと決まったわけじゃないし…」
「何ブツブツ考えてるの?」
「うわぁぁぁ!」
いつの間にかリビングに着いていたようだ。
目の前にはドアを開けて瞳孔を開いているfjswの姿が。
「ずっとドアの前に立ってなかなか入ってこないから心配しちゃったよぉ」
「ごめんごめん」
「疲れてるんだよ。ほら、美味しい茸パスタ食べて回復して!」
「そうだね」
wkiのことを労うfjswに、嬉しくて自然と笑顔が浮かぶ。
だが、リビングに入った途端、表情を変えることになる。
「座らないの?」
「…あ…ぼーっとしてた」
なんとか平静を装って返事をした。
fjswの耳朶で煌めいた光。
あれは間違いない――――――。
(誰だぁ…!?俺の(?)ryoちゃんにイヤリングを送ったのは…!??)
ちょうどここら辺が中間地点になるところですね
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