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〜35日目〜


「あ」

「どうしたの、瑞希」


今日は奏と二人で洋服を買いに行く、というかジャージを買いに来ている。するとツンデレという言葉が似合うオレンジ頭の弟くんがいた。


「あれ、オレンジ頭の見える?」

「うん。見えるけど……」

「あれ、絵名の弟くん。東雲彰人」

「え、なら挨拶しておかなきゃ。私達の朝比奈まふゆをよろしくおねがいしますって」

「それ弟くん困るだけじゃないかなぁ」


すると弟くんもこちらに気付いたようで、苦い顔をすると思いきや、寧ろ助かったかのような表情を浮かべて、歩いてきた。


「ええ、弟くんから来るなんて、めっずらし〜」

「暁山、会いたくなかったが会いたかったぞ」

「何それ、ツンデレ?」

「あれ、そちらの方は?」

「宵崎奏です」

「東雲彰人です。ごめんなさい、少し暁山さんに聞きたいことがあって」

「ん、いいけど、どうかしたの?」

「朝比奈まふゆって絵名にとってどんな存在なんだよ……」

「「まふゆ?」」

「あ、宵崎さんもご存知なんですね」

「……弟くん、まふゆがどうかしたの?」

「あ、いや、この間家に泊まってよ。手がどうのこうの。凄い親しげで、友達ってあんな距離感なのかって……」

「弟くん、ちょ〜っと詳しく」

「ああ。同じベッドで手を繋ぎながら寝てたんだよ。会話聞いてたらなんか、いつでも繋いでいいって言った、みたいな。友達がなんでそんな話するんだよ、俺分かんねえよ……教えてくれよ暁山……」

「弟くん……」

「それはね、二人が付き合ってるからだよ」

「宵崎さん……」

「奏?」

「知ってる? 絵名はまふゆのことを膝で寝かせてるんだ」

「なっ、そんな、まるで恋人じゃねえか。やっぱあの二人……付き合って……!」

「やめてよ弟くん、乗らないでよ、いつものツンはどこやったのさ……」

「でも、あの二人は頑なに認めないんだよね。壁ドンとかしてイチャイチャしてたのに。ああ、あれは付き合う前だったのかな」

「壁ドン…!?」

「ちょっと、奏?」


奏が暴走し始めてる。弟くんもなんか駄目なスイッチ入ってるし、逃げ出したい。


「……宵崎さんは、告白はどっちからだと思いますか?」

「絵名の方かな。まふゆは奥手なところがあるから」

「奥手っていうか、感情がね、まあ合ってるけど」

「オレ、朝比奈さんからだと思ってたんですけど。絵名って自分より優れてる人好かなさそうだし。朝比奈さんってほら、誰に言い寄られても靡かなそうじゃないですか、でもあいつ真っ直ぐだから、好かれない訳じゃないと思うんです」

「まふゆの心に、光を灯したのは絵名なのは合ってるよ。でもね、まふゆは灯されたことすらに気付いてないんだ」

「…………」

「朝比奈さん、もしかして誰が本当の自分を好いてくれてるか不安だったりする人ですか。完璧そうだし、色んな人から好意を持たれてるけど、外見だけを見られて本当に自分のことを考えてくれてるのか、見てくれているのか、不安に……」

「大体合ってるよ。そう、まふゆは自分の持つ気持ちも他人からの気持ちも分からなくなっちゃってたんだ。でも違った。ほら、君の姉、真っ直ぐなところがあるでしょ。他人に伝えられる、そして自分で色々考えてる内に段々と分かるようになってきたんだ」

「ほんとに大体合ってるね」

「でも、そしたら朝比奈さんから告白するんじゃ……」

「違うよ。まふゆは自分の気持ちにわからないまま、本当の自分の気持ちが行動にも現れてきたんだ。それに絵名は段々惚れていくの。無意識下の行動、自分だけ高鳴る心臓。これは……恋?」

「奏……もうやめよう」

「なんだ、それ……なんか、オレの胸も熱く……」

「ふふ、ようこそ」

「奏……」

「宵崎さん、師匠って呼んでもいいですか?」

「いいよ。じゃあ弟子さんだね」

「ええ……ここで師弟関係になるの?」

「ありがとうございました。いいお話が聞けました」

「こちらこそありがとう。また、何かあったら。お互い宜しくね」

「この流れにボクだけついて行けないよ」

「あ、相棒が見えたので。それじゃあ、また」

「またね」

「またね〜……」


走り去る弟くん。満足する奏。困惑するボク。


「やっちゃったね、奏」

「やっちゃったよ、瑞希」

「なんか師匠って呼ばれてたし」

「悪い気はしないね」

「仲間ができてたからね」

「弟くんもこっち側か。これで三人目だね」

「ボクそっち側じゃないのに、なんで勝手に入れられてるんだろうなぁ」

「嬉しいでしょ?」

「いや、別に〜」

100日後に付き合うまふえな

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