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久住は猫耳付きのふわふわパジャマで、ソファの上にごろんと転がっていた。
「……」
満足そうにゴロゴロしていたその瞬間——
「おらっ、捕まえた!」
伊吹が笑いながら勢いよく飛び乗り、全体重を久住にかける。
「ぐえっ……! い、いぶき……っ……!」
パジャマの耳がぺたんと寝て、久住は必死にバタつく。
横で見ていた志摩が呆れ声で、
「おまえ、潰れるって。猫は優しく抱くもんだぞ」
と言いつつも、スマホでしっかり写真を撮っていた。
伊吹は離れようとせず、にやりと笑う。
「こうやって押さえないと逃げんじゃん?」
久住は苦しそうに息を吐きながらも、耳としっぽ(パジャマの)だけは情けなく揺れていた。