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アゲハ達YSPクラブ+リュウスケの7人は、
YSPクラブの部室に戻ったリュウスケは早速、
これまで自分で調べてきた事をアゲハ達に話していた
リュウスケ「実は、恋愛をして学校を去ったという生徒達は、
退学ではなく、行方不明になっていたんだ」
リュウスケの衝撃の発言に、思わず皆は顔を見合わせるマタロウがリュウスケに問いかける
マタロウ「でも、だったらなんで退学になったと?」
リュウスケ「学校には、本人の筆跡で書かれた退学届が送られてくるんだ。
だから、学校側もそれを受理していた」
マタロウ「……恋愛をすると神隠しに遭う呪い……それが本当なら大事件じゃないですか!警察に通報を……」
マタロウの思いを切り裂くように、リュウスケが首を横に振る
リュウスケ「YSP絡みの不可思議な事件だ。信じてもらえないさ。
しかも、犯人は全く痕跡を残していない。完全な手詰まりって訳」
メラ「なんだよ。使えねえな」
リュウスケ「はぁ?」
挑発するかのように文句を言うメラに、リュウスケはカチンときて椅子から立ち上がる
メラ「好意を持ってる女に振られたばっかの癖にな」
リュウスケ「そういう君こそ、告白すらしてないじゃないか」
メラ「んだと!?」
机越しにバチバチと火花を散らして今にも喧嘩をしそうな2人に、マタロウがばッと手を挙げた
マタロウ「だったら!誰かが恋愛をすればいいんじゃないですか?」
マタロウのその一言は、諺で表すなら正しく『目から鱗』がピッタリのアイディアだった
~そのすぐ後~
誰が誰に告白するのか、というお題は一瞬で解決しそう………?…だった
ジンペイ「んじゃあ、俺がアゲハに告白するって事でいいよな?」
コマ「はあ?なんでそうなるの?そこは別に僕で良くない?」
マタロウ「え…僕もしたいんだけど……」
リュウスケ「それは譲れない。ここは年上の僕でいいだろ?」
メラ「なんでそこで年上理論が出てくんだよ……。てか、俺も先輩だし」
リュウスケ「君みたいなゴリラがアゲハちゃんに告白?そんなのアゲハちゃんが可哀相すぎるね」
メラ「俺だって、テメエみたいなナンパ野郎に告白されるアゲハが哀れで仕方ねえぜ」
2人の間にまたしても火花が…
コマ「よし、このままじゃ埒が明かないからジャンケンで決めよう」
コマの意見に男子一同はすぐさま賛成。
そして、勝ったのは……
マタロウ「(……あわわわわ…どーしよー////////)」
マタロウは今、恐れく今まで生きている経験上でダントツで緊張してるだろう
何故かって?それは……
ジンペイ「くっそー…なんでよりによってマタロウがジャンケンに…」
コマ「仕方ないよ。まあ、『たまたま』だけどね(マタロウ君、許すまじ……)」
マタロウの胸に『たまたま』の文字がグサッ!!と深く突き刺さる
そう、誰がアゲハに告白するか、というのは一時揉めたがコマの一言『ジャンケンで決めよう』で
その場の男子全員が賛成しただが、よりにもよって『たまたま』マタロウが1人勝ちしてしまったのだ
そして、ここは学園シティのデートスポットには打って付けの並木道。
黄葉した木々は、なんとも言えない儚さがあって雰囲気が良い。
メラ「おい、玉田で大丈夫なのかよ…」
リュウスケ「うるさいよ。負けは負けなんだから」
メラ「テメエに聞いてねえ。独り言だ」
メラとリュウスケが本日3度目の火花を散らしてる中、
アゲハは紅葉した木々を見上げていたそのうち1枚の黄葉が風に乘ってひらひらと落ちてくるアゲハは
その1枚を腕を少し上げて受け止め、それを見つめる皆はそんなアゲハを見て息を吞む
少し下を向いてるからか、黄葉を眺めるアゲハの目は伏し目になっており、
なんとなく儚い高嶺の花のようにも見えた因みに、アゲハとマタロウ以外は、ベンチの後ろに隠れている
コマ「ここは、恋愛ドラマ『1万回目のプロポーズ』の撮影に使われた場所なんです!
ここに植えられているのは、春でも黄葉する特別な並木道なんですよ。
(こんなところでアゲハちゃんにプロポーズ出来たらなぁ……)」
コマが心の中でそんな願望を願いながら、説明したフブキが映画の監督のような仕草をしながら声を上げる
フブキ「アクショーン!!」