琳
「おぉ。意外とでかい」
入学式が終わりみんながクラスに馴染んできた頃。
俺と南は白黒学園の校門に立っていた。
南♀
「ちょっと琳!早く女体化しないと!もうすぐ先生来るよ!」
隣で女体化した南が急かす。
俺はポケットに入れていた小さな瓶を取り出して薬を飲んだ。
琳
「ほいほい(ボンッ」
先生
「おまたせしました〜ってなんですか?この煙‥」
タイミング悪っ‥
琳♀
「あ。」
南♀
「え〜っと‥それより先生っ!私達はどのクラスに入るんでしょうか?」
先生
「‥?あぁ。早瀬さんは1−A。甲斐さんは1−C。」
先生
「それと僕は案内役の五十嵐!よろしくね」
二人
「は〜い。」
先生に案内されながら後ろをついていく。
琳♀
「なぁ南。俺等クラス別々なのか?(小声」
南♀
「そうだよ。そのほうが効率がいいからね。(小声」
琳♀
「えぇ。俺、南いねぇと不安でしかないんだけど(小声」
南♀
「頑張れ。何かあったら連絡ね。あと、一人称は私。わかった?(小声」
琳♀
「ほいほい(小声」
五十嵐先生
「‥ここが甲斐さんの教室。担任の先生はもう少ししたら来るからそれまで待っててね。」
南♀
「わかりました。(チラッ」
南がこちらに確認を取るように目線を送ってきた。
はいはい。わかってますよ。大人しくしとけばいいんでしょ。
そういう思いを込めて小さくうなずく。
それを見た南は少々不安げな顔をしながらも視線をそらした。
五十嵐先生
「早瀬さんは一番奥の教室。担任の先生はあそこに立っている人。じゃあ僕は1−Bの担任だから。ここで。」
琳♀
「ありがとうございま−す」
この人は担任じゃないのか。一応マークしとこ。
谷部先生
「はじめまして。君のクラスの担任の谷部雪子です。わからないこととかあったら何でも聞いてね。(微笑」
琳♀
「よろしくお願いします。」
谷部雪子。女性。年齢は20代後半。身長は158cmくらい。メガネでストレート髪。大人しくて真面目そうな先生だな。
頭の中で情報を整理する。
谷部先生
「じゃあ私が合図したら入ってきてね。」
琳♀
「はい。」
先生が教室に入ったあと南の教室へ目を向ける。
南の姿はない。
おそらく教室へ入ったのだろう。
後で担任の情報を聞かなければ。
谷部先生
「早瀬さんーどうぞ。」
琳♀
「あ、はい。」
先生に言われ教室の中に入る。
教室の中は思ってた以上に騒がしかった。
色々な声を横耳に黒板の前に立つ。
琳♀
「はじめまして。早瀬凛です。これからよろしくお願いします。」
そう言うと同時に拍手が聞こえる。
あぁ。始まった。
潜入捜査開始だ。
…?