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私は、日向くんの声が好きだ。


私の名前は七海千秋。こう見えて、超高校級のゲーマーなんだ。今日も今日とて、日向くんと格闘ゲームをしてるんだけど…。

「日向くんの動きわかりやすいな…」

「なっ、七海!それは言わない約束だろ!」

やっぱり今日も私が勝っちゃうんだよね。でも、たまに日向くんの言動には驚かされる部分が多いんだ。私は今までゲームばっかりだったから、人をどう攻略したらいいのかなんてわかんないや。

「千秋ちゃん。」

一区切りついたところでモノミが私を呼んだ。

「日向くん、そろそろ夜時間じゃない?」

「あ、本当だな。じゃあな七海。また明日」

「うん、また明日。」


モノミとの日課。今日あった出来事を日記にまとめる。モノミは字が書けないというから、私が代わりに書くんだけど…うーん、やっぱり絵と字は苦手なんだよね。

どうしてこんなことをしているかって?実は、私は人間じゃないんだ。アルターエゴっていうプログラムなの。でも、「七海千秋」って人間は実在してて…それをAIにしたのが私。元々の七海千秋がどんな人だったのかは私はよくわからないんだけど、日向くん達とお話できる毎日は好きだから、結構楽しめてるんだ。ただ…同時に日向くん達を裏切ってるとも騙してるとも言えるから、少し寂しくて申し訳なくなるんだよね。

「モノミ、日記かけたよ」

「千秋ちゃん、今日もありがとうございまちゅ。あちしも字が書けたらもっと楽なんでちょうけど…。」

顔をしょんぼりさせちゃったモノミと別れた。もう遅いし、私もそろそろ寝ようかな。


たまに変な夢を見る。夢の中には日向くん達がいて、でも今とは違って、皆で学校に通ってるの。しかも私が学級委員長をして。夢の中の私は、いつもの私よりも元気で皆とたくさんお話しをしてるんだ。それに、私の知らない先生がいるの。でもこの夢は、いつも扉を開けたところでフワッと消えて思い出せなくなっちゃうんだ。


〜本編5章・学級裁判〜

狛枝くんが死んだ。彼は、この中の裏切り者、つまり私とモノミを炙り出すためにこの事件を起こしたみたい。そんなラッキー、ほんの何%の確率でしか起きないと思うけど、狛枝くんの才能ならその確率が大きく跳ねあがっちゃう。でも、もし彼の才能が外れていて、犯人が私じゃなかったら…日向くん達は皆死んじゃう。私を残して…。でも私が犯人だったら…?心の中で何度も何度も考えて、やっと私は口を開くことができた。


ふふっ、日向くん、見たことない顔してるよ?日向くん、今にも泣き出しそうだけど、そんな顔やめてよ。私まで…お別れが辛くなっちゃうじゃん。でも私、最後まで君の側にいられて…よかったな。


〜オシオキ執行〜

ウサミがどんどん爆破されてく。その横で私は…ただ自分の番を待ってるだけ。あれ、もしかして、これ日向くんも見てるのかな?待って、だとしたら…1%の可能性に賭けるべきなんじゃないの?日向くんに私が死ぬ姿なんて見せるべきじゃ…。

私は思考が停止して、がむしゃらにウサミの手を引いた。せめて1%でもカメラ外に出られるなら…欲を言えば逃げ切れたら…。私は目の前の部屋の扉を通り、中に入った途端に気づいた。

「あ…嵌められた。」

部屋がブロックで埋め尽くされてく。これはテトリスかな。最後にもう一回日向くんとしたかったな…。

「千秋ちゃん…あちしを置いて逃げてくだちゃい…」

「モノミ…」

それは、できないよ。私だけが生き残るなんてできない。それに…。

「このブロック、逃げ道を塞ぐようにして置かれていってるの。だからもう出られないよ。」

モノミが少し深く息を吐き、私に微笑みながら言った。

「千秋ちゃん、ありがとうございまちた。」

モノミが押しつぶされる音に耳が壊れそうになった。次は、私か。

日向くんともう一度、ゲームがしたかった。お話したかった。顔をしっかりと見ておけばよかったな…。深く目を瞑り、現実を受け入れていく。

「ねえ日向くん、この気持ちはプログラムなんかじゃないよ…。」


〜ここから本編関係ないです 〜

途中の運び方がわからなくて急に学級裁判まで飛ばしちゃいました💦

急展開になって読みにくかったと思います。ごめんなさい🙇‍♀️

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