テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
店長はいつものように客を眺めるのだが今日はちとつまらない。
何か起こらないかと願ってしまう。
久々に鼻子が店を訪れた。少し事件が起こるような気配がした。
鼻子はもう大酒を飲み、足もフラフラしていた。
顔が赤く、少し鼻水が垂れている。
その鼻子の顔がおかしくてたまらない外人客。
彼らは最近日本語を心得たようで日本語で彼女に話しかけた。
「オマエ、デカイダナ!」
失礼である。
「何よ!あんたなんて肌が黒い!黒人ね!」
こちらはこちらで失礼である。
「オマエ!イマハミンナタヨウセイ!!」
「あんたなんかに多様性が語られちゃあたまったもんじゃないわよ!」
少々雲行きがおかしくなる。
そこへ、珍客、髭を生やしたパイプ吸の男がこちらへ寄ってきた。
「もう!!みなさん喧嘩やめましょうよおおおお!!」
彼は泣きながら2人にしがみついた。
「何よ!話しなさいよ!」
「ヤメロ!!」
店内が騒がしくなり、視線が喧嘩に向く。
「お前ら何ごちゃごちゃ喧嘩しとんねん!このやろ!!」
ポカっ
屑男は鼻子の頭にポカリとゲンコツを喰らわした。
相手が悪い。鼻子は気が狂ったか、突然倒れバタバタ床で転がった。
「オマエ!ボウリョクハイカンダロ!ボクノクニデハ…」
「ウルセェ!!」
屑男は外人を蹴り飛ばし、テーブルを投げ飛ばした。
店長はまだ笑いながら見ている。
「いやだ!!喧嘩怖いーー!!」
パイプ吸男はまだ泣いている。
一時間、彼らは殴り合い、泣き合い、ひしめき合い、
みんな肩を組み、昨日の敵は今日の友という感じで店を出た。
彼らの顔はぼこぼこであった。
明日はどんな珍客が来るか、そのことばかりを店長は考えた。
#コメディ
快晴くん🌌@感想ください
20
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!