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目覚めた。おはよう
それから着替えたそう、白衣に
兎の仮面をつけて
手袋をして
香水をふって
今日も人間と話します。
あ、誰かがきた
誰だろう
青林檎の頭をした人間くん。
彼は誰からも見られないらしい
それは困ったね
僕がなんとかしてあげる
僕は彼を赤く染めた。
ゆっくり言い聞かせて
何が駄目か何が良いのかを
彼は真っ赤な美味しそうな
林檎になった。
彼はにっこり笑って
手をふった
「また来るね」と言い残して
彼は次の日もその半年後も
来ませんでした。
でもある雨の日のこと
彼は来ました。
青林檎の頭の彼。
少し不安そうにこう言いました。
「また、赤林檎になりたいです」
僕は首をひねりました
何故、赤林檎になりたいの?
彼はその言葉を聞いて
二度と来ませんでした。
僕は兎の仮面をとって
汚れた手袋を外して
ふわふわのベットに入りました。
おやすみなさい。
1日目