テラーノベル
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今回、あんまり上手くかけた自信ないので、頭空っぽにしてください!w
ぺいんと=pn、ぐちつぼ=gt
放課後を告げる鐘が鳴る。
俺は机に突っ伏し、大きくため息をついた。
pn「……疲れた」
今日一日で、いろいろなことがあった。
入学式。
リリアとの出会い。
そして–。
pn(……そういえば)
ふと、人気のない廊下で出会ったミドリくんを思い出す。
道を案内してもらって、お礼を言って–。
pn(あ)
そこまで思い出した瞬間、俺はゆっくり顔を上げた。
pn(俺……普通に話してた)
“君、名前は?”
“ありがとう!”
“じゃあね”
どれも完全に、いつもの俺の話し方だった。
お嬢様らしい口調なんて、ほとんど意識できていない。
pn「……やばい」
思わず額を押さえる。
幸い、ミドリくんはあまり気にしていないようだった。
でも、相手によってはそうはいかない。
貴族社会では言葉遣い一つで印象が変わる。
まして俺は、公爵令嬢ペイント・フォン・ローゼンベルク。
pn(気を付けないとな)
せめて人前では、お嬢様らしく振る舞う。
完璧は無理でも、少しずつ慣れていくしかない。
そう心の中で決意すると、俺はもう一度大きく息を吐いた。
pn「……それはそれとして」
今日一日で、もう一つ分かったことがある。
pn「授業が何も分からない……」
魔法理論。
王国史。
貴族学。
礼法。
先生は復習といって、当然のように授業を進めていくけれど、俺には知らない単語ばかりだった。
pn(この世界の言葉を読めたら、知識も引き継いでると思うじゃん…)
漫画では物語が中心だったから、授業の内容までは描かれていない。
ノートは取った。
でも、見返しても意味が分からない。
pn「このままじゃまずいな」
破滅フラグを回避する以前に、授業についていけなくなる。
勉強するしかない。
そう決めた俺は、鞄を持って図書館へ向かった。
pn「……広い」
図書館へ入ると、思わず足を止めた。
高い本棚が何列も並んでいて、本の匂いが心地いい。
pn「まずは歴史かな」
案内板を見ながら歴史の棚へ向かう。
pn「『ルクシア王国史・基礎』……あった」
見つけたものの、一番上の棚だった。
pn「高い……」
背伸びをするが、指先が本の背表紙をかすめるだけで、取れない。
pn「うぅ……」
もう一度背伸びをした時、すっと横から伸びた手が、本を取った。
pn「え?」
振り向く。
そこにいたのは、俺と同じ一年生の色のネクタイを付けた男子生徒だった。
草色の髪。
少しつり上がった目。
無表情だからか、少し睨まれているようにも見える。
そして口元から少しだけ見えるギザ歯。
pn(……ちょっと怖そう)
それが第一印象だった。
???「どうぞ」
そう言って、本を差し出してくる。
pn「え、あ……ありがとう、ですわ」
本を受け取ると、彼は少しだけ目を見開いた。
pn(無理やり付け足したから不自然だったか…?)
???「……」
pn「……な、なんでしょう…」
???「…お礼を言われるとは思ってなくて。やっぱ噂と違うなって」
あぁ……そっちね。
まじでどんだけ酷かったんだよ…前のペイント…。
多分、漫画で描かれていないだけで、結構なことやってるんだろうなぁ……感謝しただけでこんなに驚かれるの相当だぞ。
苦笑しながら肩をすくめる。
pn「悪い噂はなかなか消せないよね…」
彼は何か言いたそうに口を開く。
でも、結局何も言わず、本棚へ視線を移した。
???「…その本、最初に読むには難しいっすよ」
pn「え?」
???「最初はこっちがいいと思います」
彼は隣の棚から『王国史入門』を取り出した。
pn「え、あ、助かるわ」
俺は二冊の本を持って近くの席へ座る。
ページを開く。
……数分後。
pn「うーん」
やっぱり難しい。
さっきよりは分かりやすいけど、知らない言葉が多すぎる。
pn「これでも無理かぁ……難しい…」
???「……あの」
控えめな声が聞こえた。
???「余計なお世話だったら、すみません。もしよかったら……教えましょうか」
pn「え、本当に?」
ペイントの表情がぱっと明るくなる。
???「はい。一人で読むより、分かると思うんで」
そう言って彼は向かいの席へ座る。
紙を一枚取り出し、さらさらと図を書き始めた。
???「先生は教科書の順番で説明してたけど、歴史は流れで考えた方が覚えやすいんですよ」
そこからの説明は驚くほど分かりやすかった。
難しい言葉を噛み砕きながら、一つずつ丁寧に教えてくれる。
???「ーーだから、この戦争は領土を奪うためじゃなくて、国を一つにするためだったです」
pn「あっ!」
思わず声が出る。
pn「だから先生が建国戦争って言ってたのね!」
???「そう」
彼は少しだけ笑った。
口元からギザ歯がのぞく。
さっきは怖そうだと思ったのに、その笑顔はどこか子どもっぽくて、不思議と親しみやすかった。
pn「すごい…!めちゃくちゃ分かりやすいわね!」
???「ありがとうございます」
照れくさそうに笑う彼を見ながら、大事なことを聞いていないのを思い出す。
pn「そういえば」
彼が顔を上げる。
pn「名前を聞いてなかったわね」
???「……あ」
彼も少しだけ目を丸くした。
???「確かに」
少し気まずそうに笑う。
gt「……グチツボです」
pn「…グチツボさん、改めてありがとね」
gt「いえ」
その笑顔を見ながら、ふと考える。
グチツボね。
グチツボ……。
攻略対象の名前は全員覚えているはずなんだけど、名前を聞いても分からない。
改めて目の前のグチツボを見る。
整った顔立ち。
少し怖そうなつり目。
笑うと見えるギザ歯。
説明も上手で、困っている人を放っておけない優しさまである。
pn(こんなキャラがモブってあり得るか?)
漫画は最終話まで読んだ。
何度も読み返した。
見落とすはずがない。
pn(でも、こんなに印象に残る人なら、絶対覚えてるはずなんだけど……)
gt「どうかしましたか?」
pn「えっ?」
グチツボに声をかけられ、はっと我に返る。
gt「すみません。説明難しかったですか?」
pn「ち、違うわよ!」
慌てて首を振る。
pn「ちょっと考え事してただけ…!」
gt「そう?」
グチツボは少しだけ首をかしげたが、それ以上は聞いてこなかった。
そうやって、また紙に図を書き始める。
pn(……まあ、いっか)
今は考えても答えは出ない。
それに、せっかく教えてもらっているんだから、今は勉強に集中しよう。
そう思い、俺はもう一度、グチツボの説明に耳を傾けた。
日常組タグ付けてるのになんで日常組が出てこないんだって話だよね……w
次で多分出します!
コメント
1件
ぺさん、第4話読了です! 勉強難しそうだなぁ……と思ってたら、図書館でグチツボくん登場!「お礼を言われるとは思ってなくて」って、前のペイントがどれだけやらかしてたか想像しちゃいました(笑) でもそのギャップがあるからこそ、グチツボくんが親切に教えてくれる優しさが沁みますね。口元のギザ歯がのぞく笑顔、かわいいじゃないですか!次回の日常組登場も楽しみにしてます🌷
瑠空
31
ぺ
1,107
#ご本人様には関係ありません
リアコ
52,500
瑠空
45