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ある朝、目が覚めると俺の部屋に生きた雪だるまがいた。









💜「…なに、おまえだれ?」


💜「ドッキリ?」


⛄️「……はぁ、口悪すぎじゃないかな」


💜「え、だれなの?」


⛄️「僕は雪だるま」


💜「見たらわかる」


⛄️「僕は、君を救うためにやってきた雪だるまだよ」







……俺を救う?


病気やら何やらを持っている訳ではないからあまりピンと来なかった。









⛄️「君が恋愛について悩んでいると聞いたからチャンスを与えようと思ってね」









それは間違ってはいない。


どんなチャンスをくれるのだろう、と非現実的なこの状況に少しワクワクしていた。









⛄️「単刀直入に言うと、今君の体は僕の体と共有されている。分身っていうか…」


⛄️「まあ、つまり君の体は今雪だるまになったってこと。」


💜「……は?」


⛄️「そして、君はこのままだと冬がすぎた時期には溶けて無くなる。」


⛄️「死ぬ。」


⛄️「僕も。」


💜「なーんだ。やっぱり夢かよ」










夢だ。


だってこんなの有り得ない。


俺が雪だるま?冬が過ぎると死ぬ?


そんなことあるわけが無い。


漫画かよ。









⛄️「うーん…」


⛄️「じゃあ、体温測ってみなよ」


💜「なんで?」


⛄️「雪だるまの温度は0℃以下だから、きっとエラーになるよ」


💜「測らなくてもそんな温度だったら凍え死んでるわ」


⛄️「…あのねぇ、君の外見は人間だけど中身はただの雪だるまなんだよ」


⛄️「だから凍え死ぬわけもないし寒く感じるわけでもない。」


⛄️「ディズニーのあの雪の女王みたいな感じかな?中身は雪だるまでは無いと思うけど」


💜「おー…わかりやすっ!!」









ということで、測ってみることにした。


……意味は無いけどね。








💜「んー…あれっ、エラーだ!!」


⛄️「ほらね〜」









新品にもかかわらず”ERROR”という文字が出てきたことで、俺は本当に雪だるまになったんだと確信した。


すると、ポタ…ポタ…と水の音が聞こえる。









💜「…ねぇ……君の下から水流れてきてる」


💜「俺の布団…」


⛄️「あ、ごめんね。氷だから溶けるのかも」


💜「…俺は濡れないんだ」


⛄️「うん。君の表面は皮膚だからね」


💜「ふーーん」


💜「てか待って、冬が過ぎたら死ぬってどういうこと!!?」


⛄️「そのまんまの意味だよ」


⛄️「暑くなると雪って溶けちゃうんだよ?」


⛄️「それはわかるよね」


⛄️「君も中身が氷だから溶けちゃうんだよ」


💜「…それの何がチャンスなんだよ」









好きな人と結ばれるチャンスが来たと思えば、俺は冬が終わったらただ死ぬだけ。


死ぬというか、消える。


そんなことがどうチャンスに繋がるのかが分からない。









⛄️「死にたくないよね?」


💜「え?ああ、うん」


⛄️「ひとつだけ、人間に戻れる方法があるんだ」


⛄️「それは」


⛄️「運命の人と繋がること」


💜「ほぉ…」


💜「……は?無理に決まってんじゃん」


💜「この世界に人間が何人いると思ってんだ」


⛄️「運命の人ってね、意外と近くにいるんだよ?」









そんな確証の持てないことを言われても安心できない。


俺は雪だるまになってそのまま消えるという濃ゆい人生を送ることになるんだ。


どうせなら指から氷を出せたり何か魔法が使えるようになれば楽しく人生を終わらすことができたのに。


というか、なんで俺はこんなことに巻き込まれたんだ?


まあ、普通の人間が体験するわけが無いことを体験出来たのだからいいかな、と少し諦め状態に入る。










⛄️「なに諦めてんのさ」


💜「だって運命の人なんか近くにいるわけないし。」


💜「あ…ねぇ、冬が過ぎた時期って具体的にいつなの?」


⛄️「今月末」


💜「…あと1週間じゃねえかよ」


💜「なんだよその鬼畜な試練は!!」


⛄️「僕も人間と体を共有するなんてしたことないからよくわかんないよ」


⛄️「君の周りのことや詳しいことは知ってるけどね」


⛄️「君の好きな人も」


💜「っ、」


💜「知ってんのかよ」


⛄️「好きな人が運命の人かもしれないじゃん?」


⛄️「もっとグイグイいってみてよ」


💜「無理」


💜「長年一緒にいるんだから今更好きとか無理な話だよ」


⛄️「…へぇー」


⛄️「まっ、よくわかんないから俺もう寝るね」


💜「は?朝だぞ」


💜「てか雪だるまって寝るのかよ」


💜「あ、俺今日仕事だから」


⛄️「…そう、いろいろ気をつけてね」


💜「?」


💜「……もう死ぬんだから危ないことがあってもどうも思わねーよ 笑」


⛄️「はぁ…そう。」


💜「じゃーな。」


💜「長生きしてくれよ」


⛄️「今すぐ死ぬわけじゃないし…」


⛄️「好きな人にアピールしてみてね!!!!」


💜「あーはいはい。わかったって」


💜「じゃあな」







バタン













⛄️「…うーん、難しいな」
















こうして、なぜか俺の死へのカウントダウンという名の物語が始まる。













——-❁ ❁ ❁——-



純白の日、君と愛を誓う。

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コメント

2

ユーザー

前垢から来ました〜! このいわふかの作品もとっても良いですね!✨️ ドキドキです!!ふっかはどうなるのやら、、( ⌯᷄ὢ⌯᷅ ) 続き楽しみにしてます( *´꒳`* )🌸◦°

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