TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

wrwrd! 短編集

一覧ページ

「wrwrd! 短編集」のメインビジュアル

wrwrd! 短編集

3 - 相棒組

♥

20

2023年02月11日

シェアするシェアする
報告する

今回はハッピーエンドです!!


⚠️途中少し 病 み 要素あります。



ではどぞ!!














kn視点__


今日は少し起きるのが遅く、いつもより遅くに食堂へ向かった。


kn(腹減ったな〜♪)


呑気に食堂に行き、扉の前に立つと喋り声がした。


「大先生は実際のところコネシマさんの事どう思ってるんです?」


俺の名前が話題に上がり、不覚にも身構えてしまう。


「んぁ?」


大先生が情けない声で返事をしていた。


「コネシマさんの事、ほんまに相棒や思ってんすか?w」


そう訪ねているのはチーノのようだ。


「ん〜、思ってへんで?」


え……?思ってない…?

あんだけ言ってたくせに……?


「www」


何が起こっているのか分からず、扉の前で立ち止まってしまった。




「何してんすか」


背後からショッピ君の声がして、我に返った。

割と大きめな声がしたのは気のせいだろうか?


「おぉ〜、なんも無いで?」


動揺していることがバレないよう、明るい声で返事をする。


「そうすか、じゃあさっさと食堂入りません?」


入ることに嫌気がさしたが、お構い無しに入っていくショッピの後に続く。


「あ、はよー」



俺がさっきまで相棒だと思っていた人に挨拶をされ、戸惑ったが何とか「おはよう」と返すことが出来た。



「シッマ?wどしてん元気ないやんけ!」


「そうか?朝やからちゃう?」


自覚していない人がそう訪ねてきたって、何も嬉しくない。



………相棒にすら愛されないんだ。

でも、彼が笑っているんだったら…別に良いのかもしれないな。



「今日腹減ってないし部屋戻るわ」


「何しに来てんw」



やっぱり、彼は笑ってる。


そっか、俺は盗み聞きしてたんやから、、、

大先生からしたら、俺はまだ知らんってことか。



じゃあ、、、これからは演じんとあかんのか?



“信頼し合ってる相棒”として。


俺は関わっていかなあかん。


いや“俺達”か。


大先生は最初から相棒として演じてたもんな。



偽物の相棒…か…。


















あれから月日が経った。

この間、何度か「相棒なんて思ってへん」という言葉を聞いた。


全て“陰で”やけど。


その度に考えすぎたんや。



もう……しんどいわ。





もう直接ゆってやろう。




「大先生、、」



「なんや〜?」



「俺の事、相棒やなんて思ってなかったんやな」



大先生は頭の上にハテナを浮かべている。

大丈夫やで鬱先生。もう演じんくてええんや。



「…いちどだけでもいいからあいされたかった。」



「シッマ……?何をゆうとるんや」


「ごめんな、大先生。俺はもう知っとんねん」


彼は少し焦っている。

あ〜あ。

ほんまは嘘とか、そんな事なかったんやな。

期待するだけ……損やった。



「大先生が俺の人生を明るく照らしてくれた。けど、俺の人生を闇に染めんのもお前やったな。」



「待って……!ごめんってシッマ…!!」


そのまま振り返らずに、今まで暮らしてきた建物を後にした。



「ははw ありがと。俺の人生を2度も変えてくれて」


思ってもない感謝の言葉を、皮肉を込めて言い放って。


(もう…ここでは救われへん)














そのまま、幼少期の頃一人でいた暗くてじめじめしている所に来た。


物心がついてからずっと独りやった。

これからもずっと…独りや。


「大先生…できればお前とずっと相棒のままが良かったわ」



裏切られたって思ってまう。

“大先生と相棒になれて良かった”


楽しかったことは変わりない事実。













「シッマ!!」



大きな声がその場に響き、反射的に振り返った。



「大…先生………??」



大先生はひどく息切れをしている。

それが、凄く嬉しいと思ってしまった。



「シッマ、、すまん…俺、シッマやからってなんも考えてへんかった」


「……」


「俺は心の底から相棒やと思っとる。もう俺なんか嫌やと思う、、、。けど、戻ってきてくれへんか?」



「ほんまに……?」



「え、?」


「ほんまに、俺の事相棒やとおもってくれとる?」


いつの間にか涙がこぼれ落ちてきた。



「ちゃんと…思ってる。やから泣かんといて…?」



「ん…。俺、、ちゃんと思われてたんやな。」



「当たり前やん!シッマは最高の相棒やで!」



「ははっw嬉しいで」



「心あるんやw」



「おい!!!!」























END ー いつまでも相棒で ー

loading

この作品はいかがでしたか?

20

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚