テラーノベル
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A「なぁ?今聞くことじゃないかもしれないけど、一個聞いてもいいか?」
B「なんだよ?」
A「明日世界が終わるとして、何が食いたかったか考えてたりしたか?」
B「おれはそうだなぁ……。おふくろが作ったカレーが一番食いたいかな。」
A「ははっ!何ともまぁ家族が大好きなお前らしい回答だな!」
B「バーカ、うるせぇよ。」
A「それじゃあ……オマエのおふくろさん止めないとだよな?」
B「…あぁ、そうだな!」
「へへっ…まぁまぁここは俺っちに任せてくださいよぉ?こいつごとき俺っちの敵じゃないんですからぁ?」
(ドアが閉まる音)
「……よく来たな?それじゃあ俺が集めた情報をお前に授ける。世界はお前に任せたぞ。」
A「ははっ……俺としたことがしくっちまったな…………。
必ず帰るって約束したのに、それを果たせないなんて男として情けねぇぜ…。」
(霞む視界の中、自身の前に何者かが立つ。)
B「……『必ず帰る』だろ?なら、座って辞世の句なんて話してないで行くぞ。
なんせ、俺が来たんだからな?」
A「クッソ!!俺の機体じゃあいつの出力に勝てない!このままじゃ負ける…!?」
B(大丈夫……あなたは一人じゃない……私がいるから……)
A「その声は!?」
B(さぁ……もう一度立ち上がって!!)
A「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
A「俺の武器が折れた!?これじゃああいつと戦えない…!!」
B「おい!俺の武器を使え!!」
A「でもこれは……」
B「いいから使え!お前が世界を変えるんだろ?」
A「!!あぁ、必ず救ってみせる!」
A「はぁ……はぁ……くそ……先頭との距離が全然縮まらない……。これが最後の大会なのに…。
済まない。俺じゃああいつを超えることはできなかった……。」
B「馬鹿いえ、この距離なら俺が巻き返せる。それに、お前は一人じゃない。」
A「!!」
B「それじゃあ俺が優勝取ってお立ち台に登らせてやるから休んでおきな!」
A「クッソ……!このままじゃ俺は…」
B「随分と苦しそうだな?」
A「お前は!?なぜ俺を助けた!!?」
B「助けた?勘違いするなよ?あいつは俺も気に食わない。だから戦ってるに過ぎない。あいつを倒したら次はお前だ。それまでの命大切にするといい。」
A「…ふっ、あぁそうさせてもらうよ!」
A「人は結局一人!孤独なんだよぉ!!」
B「違う!人は一人じゃ生きていけないんだ!みんながいるから、支えになる誰かがいるから生きていけるんだ!」
A「きれいごとを!!」
B「キレイごとだってかまわない!そうやってすべてを否定して自ら一人になろうとするお前にはわからないだろうが、それが絆というものだ!」
A「なぜ仲間を庇った!?お前の方が傷は深く見捨てた方が合理的だろうが!?」
B「逆に問うがなぜ助けないと思った?ここまで旅して共にした人間だぞ?最初は赤の他人だったが、今では大切な『仲間』だ。それが理由だ!」
A「感情を優先するなどと……」
B「人は時に感情を最優先するもんなんだよ!それが最適でなくても行動してしまうものだ!お前には持ち得えず、人間たちが持っている最強の武器だ!」
A「そこの女は目の前で友を失い泣き崩れた哀れな奴だ。お前も同じように大切なものを破壊して精神が壊れるといい!」
B「貴様のような悪はこの世に存在してはいけない!女性が泣くときはうれしい時や感動したときだけだ。それ以外の涙は流させてはいけない。それが惚れた女ならなおのことだ。」
コメント
1件
うわ、これ激熱ですね…!読み終わった瞬間「声に出したい」と思いました。特に「おふくろのカレー」と「座って辞世の句なんて話してないで行くぞ」の流れ、痺れました。家族と絆のテーマが一貫してていいなあ。台詞のリズムが小気味よくて、1話でこれだけキャラの関係性が伝わるってすごいです。続きが気になります!