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晴れ渡る都市部のとあるビルの上に人影が写っていった下には豆粒のように小さい何かが移動している
この世界はどちらの方向が正しいかなんてわからない
これはそんな狂った世界に生きる
1人の話
ピューーイピューーイ
使いの鷹が帰ってきた
紙を受け取りご飯を渡そうと触ると鷹の足裏が濡れていることに気づいた
期待と希望を抱えた目で急いで報告書を見てみる
em「やっと見つかったんやな」
まるで隣のポ◯ョ
じゃなくて崖の上のポ◯ョのように水没している都市は静けさを演出している
バシャバシャバシャバシャ
えげつない速度で何かが来るのを感じてスピードを上げる
…あ、だめやこれ死ぬ
zm「emさん!!!待ってや!!!ゴボボボボ」
em「大丈夫か、、?」
zm「シンプルに死ぬかと思ったわ…」
em「それでどこのビルやったっけ?」
zm「目的地はあっちのビルなんやけど拠点はそこのビルや」
zm「とりあえず目的地行こか」
エンジンをかけようと紐を引く
zm「emさんなんか嬉しそうやな」
em「zmさんはあんまり嬉しくないんか?」
zm「あ、いや別に嬉しないわけちゃうんやけどそのなんていうんやろ」
沈黙が流れる
言いたいことは分かる
z&e「合わせる顔がない」
em「やろ?」
zm「さすがやなemさんww」
zm「まぁでもそう思うやろこれ見たら」
眼の前にそびえたつ高い黒いビル
禍々しい雰囲気
背中に鳥肌がたつ
zm「な?emさんここ拠点やと流石に精神的に死ぬから」
em「せやな…」
中に2人で入るここまで悲惨だとは思わなかった
無数に散らばっている骨
壁に染み付いてしまっている血液
emzmお前らは逃げろ
e—さん
また会えるだからこの場所を探してくれ
あいつらの目的はお前らの知識と力だ
大丈夫信じてくれ
zm「emさん!!」
em「あ、、ごめんなさい」
zm「でもなんか懐かしい気せえへんな」
em「水没都市になってしまったからかもな」
zm「てかなんで水没したんや水没する原因なんて知らへんぞ!」
em「じゃあ移動しながらここの都市のおさらいしましょうか」
ここはまじめにヤバシティ
とある国から抜け出した幹部たちが作った街
国民はここに移住したり国民として生きたりと様々な生き方があった
だがある日抜け出した国の使者が私とzmさんを狙ってここに攻めてきたので逃亡をし
どうにか生きることに成功した
ですがとある注射器を逃げる前仲間から打たれていて眠気が襲いかかり寝てしまい
その後元々水を地下で管理していた貯水庫が壊れ地域一帯が水に溢れかえった
その時期に我々は目覚めた
憶測ではありますが今その貯水庫の下に皆さんがいるはず
zm「…といってもこの禍々しいのはどうにかならないんかな」
em「うーーんtnさんの覇気やな」
zm「おーーいtn来たで〜!」
いくら声を出しても静寂が返ってくる
em「やはり貯水庫地下にいかないとまずそうやな」
zm「地図ってあったりせえへんのか?」
em「あるっちゃあるんやけど日が落ちてきたし一旦拠点としているビルに戻りましょう」
zm「着いたでここがビルや!」
em「はぁ、、はぁ、、なんで屋上なんですか、、」
zm「下見てみ」
em「なっ、、、」
水がどんどんと上に上がっていき水位は屋上ぎりぎりになった
zm「な?溺れて死ぬ所やったで」
em「これは相当やばいですね…」
zm「なぁemさん貯水庫の下ってもう水没してるんちゃう?」
em「厳重な扉を開けないと水は入ってこうへんと思うからな、、多分平気やと思います」
zm「そもそもあいつら”生きとんのかな”…」
em「…」
そう眠ってからの月日がわからない
時計携帯何もかもがもう機能しなくなっている
周りを見ても5年以上経ってるのは分かる
けれど
正しい時間軸は分からない
元いた国にも2人で行ってみた
けれどもうそこは野原になっていて文明が発展していて綺麗だった国は全て無くなっていた
移転したのか…それとも野に返ったのか
それはわからない
zm「ま、あいつらのことや生きとるやろどうせ」
em「ちなみに水が引くのは何時かわかったりします?」
zm「朝5時に引いて5時半に完全に貯水庫に水があらへん状態や」
em「タイムリミットは?」
zm「時間の狂いとか考えると12時間やな」
em「水が放出されると同時に脱出ってことやな?」
zm「いや放出スピードがえげつない水に打たれたら骨折れるで」
em「そしたら早く寝なきゃあかんな…よしもう私は寝ますけど?」
zm「ん俺も寝るわ」
em「じゃあおやすみなさい」
zm〜!!
「なんやシッマ!」
tnが今回のこと褒めとったで!
「当たり前やろ〜1人で国潰したんやから」
みんな殺したん?
「せやで全員殺し…ってtn!?」
殺してない言うたよな!!!!!
「ひゃあぁぁぁぁぁ!!!!!?」
zm「なっつ、、、、」
em「なにか懐かしいものでも見れたんですか?」
zm「あぁあの俺がめっちゃ殺したときの会話見たわ!」
em「あれtnさんにめっちゃ怒られたやつやったっけ?」
zm「ほんまに怒られてる時殺されると思ったわ…」
em「そろそろ時間やな」
コポコポコポコポコポコポ
zm「ほな行くで!!!!!」
コツッコツッコツッコツッ
zm「ほら貯水庫やで」
静寂に包まれた場所
水音しか聞こえない
辺りはまだ水で濡れていてもう少し後にくればもっと濡れていたのかと考える
…っ、、…
zm「emさんここか扉!?」
em「えっあっ多分…」
zm「鍵穴錆びとるやんどうにかして開けな!!」
ガッシャーーーーん
em「いや流石に壊すのは!?」
zm「おーい下敷きなってないよな?」
em「とりあえず階段を降りていきましょうか
というか壊しても平気やったんかな扉
zm「暗いな結構こん中で過ごしとったら狂いそうやわ」
em「まぁ果たしてここに来れたかもわかっとらんけど」
キィィィィィィガチャン
zm「…蛻の殻やな」
em「いえ…ここに紙が…」
emとzmへ
多分これを読んでるっちゅうことは生きとるってことやな
安心したわ
俺等はあの後ここにひっそりと隠れた
それでな今貯水庫が壊れたんや
このままやと死ぬ事がわかっとったから他国に亡命することにするわ
ビルにはまだ”あの国”の衛兵が残っとるけど俺等なら勝てる
もうここにはおらんねん
ごめんなせっかく来てくれたのに
なぁem前ビルの屋上に日付計測器あったろ?
そこに色々隠してあるからそこの中身を見てくれ
次行く場所は夢見町やから頼んだで
ほなまた後で会おうな
zm「夢見町?なんか兄さんたちが行っておもろいことがあったとかいう場所か?」
em「まぁとりあえず日付計測器を見に行こうや」
zm「ずっと疑問やってん!日付計測器ってなんなん?」
em「日光で〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」
em「ってことやね!」
zm「ふーんプリン美味しそうやな」
em「いやその話しとらんけど」
zm「いやいやしとったやんか!」
em「話長くてすみませんでした!!!!!!」
zm「ええで許したるわ!んで煮物計測器まできたところやけど」
em「日付計測器やからな?とりあえず日にちみよか」
そこには0b11111110110年0b100月0b111日と記されており隣には相当古そうな木箱が置かれていた
zm「なんやこのえげつない数字!!!何千年前やねん!」
em「これ表示の仕方は2進数やからなそら数字もえげつないわ」
em「……2038年4月27日やな計算上」
zm「は、、?てかことはあれから…」
zm「何年経ってるんや?」
em「多分10年やね」
zm「え、あいつら生きとんのか?」
em「まぁ多分生きとるんちゃう?みんなのことやし」
em「これって…ああ砂時計…懐かしいなzmさん」
zm「…」
em「zmさん大丈夫か体調悪いん?」
zm「emさんもうええやろこんなこと」
em「はい、、?」
zm「逃げんてもええことないで?」
em「なんですか急に!!」
zm「いい加減目覚ませえや!!」
バチンッ
em「いった、、なにを!」
誰かが目の前で落ちていく
em「zmさん!!!!」
落ちる所を見るとちょうど水が溢れかえってきてなんとか助かったのを確認した
すぐにこちらを見て”笑った後”どこかにいってしまった
em「やれやれ…相変わらずすぐどこかへ行くんだからすぐ探し出しますよ」
また船に乗る
わかっているどこにもいないことを
この目で見たのだからあの時
”zmさんのパーカーと骨を”
em「また…また現れてくれるはずや…」
em「だから近い内に早くいかな、、」
船を動かして進み続ける
どこまでもいつまでも
彼がまた現れるまで。