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夏休みが始まって2日が経過した 。
夏休みとはいえ侑華は部活があるので
花火大会は侑華の予定が空き次第となった
—ぴろん 。
ひとつのバイブ音が耳に入り
ペンを動かす手を止めてスマホを取る 。
【あかり 〜 !花火大会行く時浴衣着る?】
そんなメッセージが届いていた
『え 、浴衣 ?』
浴衣なんて小学生の頃に着て以来だな
なにより 、今年は気温が高いから
『着ないつもり 。』
その一言を送信して勉強を再開する
『…浴衣、…可愛いだろうな』
同性の浴衣姿を想像するなんて
私はなんて変態なんだ
その後も勉強しては休憩しての繰り返しで
休憩の合間には侑華のこと考えたり 。
正直 、自分の変態さには驚いた
単なる幼馴染ってだけなのに—
『…今日の気温ってどんくらいだろ』
自室の窓から快晴の外をチラッと眺める
侑華のことを考えないように 、
自分の中で話題を逸らす
『…えぇ …最高気温34 ?』
だめだ 、見てられない 。
『侑華は運動部だから外練きついでしょうに。』
侑華は陸上部で
日焼け対策してるとは言っていたけど
会うたびにどこかしら日焼けしている
『ほんとに日焼け対策してるのかな …。』
私には関係ないことばっかり心配してしまう
これも、私なりの〝優しさ〟なのかもしれない
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