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日谷 ⚠️LINEとかでてくる⚠️
第1章:ひなたの笑顔は、呪い
「ねえ、谷地さん。どうして最近、そんなにスマホばかり見てるの?」
俺以外の誰かと連絡を取る暇なんて、本当はないはずなのに。
放課後の部室棟。夕陽が沈みかけてオレンジ色の光が廊下を染める中、日向翔陽の影はなぜか異常なほど濃く、足元からずるずると這い上がるように伸びていた。
いつも太陽みたいに眩しい笑顔で、みんなから愛されているはずの日向。
だけど、今その瞳の奥にあるのは、底なし沼のような冷たい独占欲だった。
「ち、違うよ日向! これは、その……マネージャーのグループLINEで、明日の差し入れの相談をしてて……」
谷地仁花は、ブルブルと震える手でスマホを隠すように胸に抱え込み、後ずさった。
壁に背中がぶつかり、これ以上逃げ場がないことを悟る。日向はゆっくりと、足音を殺したような歩幅で彼女との距離を詰めてきた。
「グループLINE? へえ、そうなんだ。でもさ、俺以外のやつらとそんなに楽しそうに話す必要ある? 谷地さんは、烏野のマネージャーである前に、俺のマネージャーなんだよ? 俺を支えるために、ここにいるんでしょ?」
「う、うん……そうだけど……でも、みんなとも協力しないと、マネージャーの仕事って……」
「協力?」
日向はフッと鼻で笑った。その笑顔には、もういつもの無邪気さのかけらもなかった。彼は谷地の耳元に顔を近づけ、湿った息をかけながら囁く。
「いらないよ、そんなの。俺には谷地さん一人いればそれでいい。だからさ、他のやつのことなんて、もう見ないでよ。ねえ?」
「ひ、日向……近いよ、苦しい……」
「苦しくなんかないよ。むしろ、これからもっともっときつく縛ってあげるから。逃げようなんて思わないでね、仁花ちゃん」
呼ばれた下の名前に、谷地の背筋が凍りついた。
今まで一度もそんな風に呼ばれたことはなかった。
部活の仲間としての距離感すら無視して、日向は谷地の両手をガシッと掴み、逃げられないように壁へと押し付けた。
逃げ場のない空間で、ただ日向の歪んだ熱だけが、じっとりと彼女の体を絡め取っていくのだった。
ゆの
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コメント
1件
リオンです。読み終わりました。 いやあ、これは……巧いですね。普段の無邪気で太陽みたいな日向のイメージを完全に反転させた設定が、まず「ああ、この作品はそういう読み物なんだ」と一発で伝わってくる。夕陽のオレンジと影の濃さの対比、呼び方が「谷地さん」→「仁花ちゃん」に変わる瞬間の背筋の冷え方、どれも計算されていて構成がしっかりしてるなと感じました。 「俺のマネージャー」という言葉の使い方も、元の作品を知ってる読者にとっては恐怖の倍増装置になってますね。この先の展開がすごく気になります。